- 1974年のホラー映画「悪魔のいけにえ」の原題(TheTexasChainsawMassacre)の表記ゆれ。
- 1.のリメイク版、2003年公開。→「テキサス・チェーンソー」
- 1.を原作とした非対称対戦サバイバルホラーゲーム。本項で解説。
3.の概要
「悪魔のいけにえ」を原作とした非対称対戦サバイバルホラーゲーム。三人称視点。
2023年8月18日にリリースされた。PS4、PS5、Xboxone、XboxS、PC対応。
日本語版は発売されていないが、海外版でもオプションの言語設定で日本語が選べる。
ただし、一部未翻訳があったり、誤翻訳があったりする。
(有名なものは「Grandpa is in danger」⇒「グランパが死!」)
一家3人&グランパ VS 被害者4人で対戦を行う。
一家は家族と協力し、被害者の逃走を妨害して処刑することが勝利、
被害者はアイテムを駆使して一家から逃れ、複数ある脱出ゲートから外に出ることが勝利。
キャラクターによって固有能力があり、初期ステータスも異なる。
追加でステータスを振れるため、長所を伸ばしたり、短所を軽減できる。
ただし、他のプレイヤーが選んだキャラは使用できない。
この手のゲームでは珍しく、プレイヤーがパーティ組んでいるか可視化されている。
被害者はゲームオリジナルキャラクター。
一家側はレザーフェイス、コック、ヒッチハイカーなど原作映画に登場した人物に加え、原作脚本を手掛けたキム・ヘンケル氏協力のもと、映画ではボツネタになった案から開発された新たな殺人鬼が登場している。
また、本作の一家の姓はソーヤー(Sawyer)ではなく、スローター(Slaughter)である。
これは映画1作目の裏設定に基づく名前で、一家のフルネームとソーヤー姓が設定されたのは2作目以降であり、本作にその設定は反映されてない。
したがって本作のレザーフェイスは「ババ・ソーヤー」ではないのだが、その知名度からレザーフェイスを「ババ」と呼ぶプレイヤーが後を絶たない。
一家
家族で協力し、被害者の逃走を妨害して処刑することが目標。
当初は誰かがレザーフェイスを選ばないとゲームが開始せず、ゲーム的にも面倒くさい役回りであったため、誰かにレザーフェイスを無理矢理使わせる「ババハラ(映画2作目で判明したレザーフェイスの本名であるババとパワハラのかばん語)」と呼ばれる行為が横行していた。
アップデートによりレザーフェイスが選ばれなくてもゲームが始められるようになった。
レザーフェイスがプレイヤーから選ばれなかった被害者を地下で処刑するところからゲームが始まるため、一家のほうが被害者より開始時間が遅い。またレザーフェイスのみ地下からスタート。
一家共有能力として「フォーカス」がある。重要なオブジェクト(扉や発電機)、血液の場所、グランパと味方の位置などが分かる。
レザーフェイス
残虐度 | 血液回収力 | 持久力 |
40 | 13 | 35 |
一家の末っ子。原作では年齢は明らかになっていないが、本作では26歳という設定。
初期ステータスは血液回収力は低いが攻撃力と持久力が高い。
他の一家と異なり、まず「チェーンソーをふかす」という行動を挟んでチェーンソーを起動状態にしなければ攻撃ができない。
独自のチェーンソーゲージを管理する必要があり、ふかしすぎるとオーバーヒートし、10秒近く動けなくなる。
レザーフェイスでしか壊せない障害物も存在するが、レザーフェイス自身は大柄な体格が災いして狭い隙間が通れず、梯子すら登れない。
高速で移動できる「チェーンソーダッシュ」があり、その状態からの攻撃はかなり高く、生存者を小スタンさせることも出来る。
コック
残虐度 | 血液回収力 | 持久力 |
35 | 25 | 10 |
一家の長男。本作では53歳。
武器は先の尖った木の棒で、原作で使っていた箒の柄が折れたものらしい。
攻撃力は高いものの、初期スタミナは一家で一番低く、足が遅い。隙間は通れない。
任意のドアに取り付けられる3つの「南京錠」を所持している。
被害者の音を探知して位置を特定できる「聞き耳」があり、Lv.3になれば一家全員に位置を共有できる。
ヒッチハイカー
※画像右下の男性
残虐度 | 血液回収力 | 持久力 |
15 | 22 | 28 |
一家の三男。本作では28歳。
武器は原作でも所持していたポケットナイフ。
被害者同様、しゃがんだり、隙間を潜り抜けることができる。
トラバサミのような「トラップ」を3つ設置ができる。
公式設定ではヒッチハイカーが原作1作目で使っているカメラは元はアナの姉マリアの持ち物。
シシー
残虐度 | 血液回収力 | 持久力 |
10 | 38 | 23 |
映画の没案から開発されたゲームオリジナルキャラ。
武器は剃刀で、殺傷力は低そうだが痛々しい。
一家の長男コックの養女。27歳。なぜか裸足。
攻撃力が著しく低いが、血液回収力がずば抜けて高くなっている。
被害者同様、しゃがんだり、隙間を潜り抜けることができる。一家で唯一タンスなどに隠れることが可能(使いどころは少ないが)。
「毒」使いであり、手持ちの毒の粉を使用して毒の煙を吹く。毒の粉は各所に設置されている作業台を調べることにより補充する。
ジョニー
残虐度 | 血液回収力 | 持久力 |
30 | 16 | 30 |
映画の没案から開発されたゲームオリジナルキャラ。
一家の長女ナンシーに育てられた義理の息子。25歳。
武器は大きめの皮剥ぎナイフ。
鍛え上げた肉体と端正な顔立ちを持つ公式イケメンであり、自慢の外見を利用して人を攫ってくるのが役目。アナの姉マリアを誘拐したのも彼。
初期攻撃力は高めで持久力も高く、移動速度も一家の中で速い。
固有能力としては被害者の残された足跡を舐めることで追跡できる「ハント」。ただし隙間は通れないため被害者に逃げ切られることも。
ナンシー
※画像右上の女性
残虐度 | 血液回収力 | 持久力 |
20 | 33 | 15 |
DLCで追加されたキャラ。
一家の長女で、片目を失明した壮年の女性。
武器は園芸用の手持ち鍬。
鈴付きの「有刺鉄線」を隙間などに設置する固有能力を持つ。
また、被害者の視界を数秒間共有する超能力じみたアビリティ「監視」を持つが、いまいち使い難い。
ハンズ
※画像右の男性
残虐度 | 血液回収力 | 持久力 |
38 | 22 | 15 |
DLCで追加されたキャラ。
一家の遠い親戚で、金槌を持った巨漢の怪力オヤジ。
日本語訳では名前も翻訳されてしまい、キャラクター名が「手」になる。
プロフィールでは身長170センチ、体重350キロとなっているが、7フィート350ポンドの誤訳である。
テキサスのドラッグレースでは伝説的存在らしいが、かつて口論した相手を殴り倒して顔を引きちぎって作ったマスクをレザーフェイスに見せたことがあり、図らずもレザーフェイスが人皮のマスクに執着するきっかけを作った。
脱出用オブジェクトを無理矢理動かすアビリティ「リップスター」を持ち、機械や鉄柵などに「電気トラップ」を仕掛ける固有能力を持つ。
さらにレザーフェイスでしか壊せなかった台座を破壊できる専用パークまで備わっており、実装時点ではやりすぎなくらいのバランスブレイカー。
グランパ
NPC。一家の父。124歳。
椅子に座っている高齢の男性だが、かつては5分で60頭もの牛をしとめる屠殺の名人だった。
本ゲームではマップギミック的な扱いで、吠えることで動いている被害者を探知するソナーとして働く。
ゲーム開始時は眠っており、一家が一定量の血を与えるか、被害者が地下から地上に出る扉を開ける・騒音を立てる・処刑されることで目を覚ます。
グランパが起きるまではレザーフェイス以外は地下に入れず、またレザーフェイスも地上へ上がれない。
血を一定量摂取するとレベルが上がる。グランパのレベルが上昇するごとに一家陣営の装備したグランパパークの中からランダムで発動する。
レベル3までなら、草むらの中あるいは消灯可能な灯りの周囲をしゃがんでダッシュせずに移動してもグランパには探知されない。
レベル5になると全ての被害者を無条件で探知するようになる。
被害者側がグランパを「小さな骨」で刺すことでレベルを下げることができる。
被害者
様々なアイテムを駆使して一家から逃れ、複数ある脱出ゲートから外に出ることが目標。
プレイヤーに選ばれなかったキャラは開幕のムービーで処刑される。
最初は地下で拘束されている状態でスタートする。まず拘束を解いて、青いツールボックスを漁って手に入る「ピッキングツール」でドアを開錠し、地上に出るのが主なゲーム序盤の流れになる。
開始時点から負傷しており、時間経過で徐々に体力が減っていき、脱出できない場合死亡してしまう(制限時間は20分)。
最後の一人になると、スタミナの回復が早くなるが、体力の減りも早くなる(そのためあえて出口で他プレイヤーを待つなどの駆け引きもある)。
- 基本的な脱出方法
- ヒューズを使い地下のゲートを開ける:地下には外部に繋がる電気式ゲートがある。しかしこのゲートを開けるには敷地内でヒューズを発見し、ヒューズボックスに設置しないといけない。ゲートは解錠に成功すると一定時間解放される。閉じてしまった場合は再度ヒューズボックスのスイッチを入れれば再度開放可能。
- ガス圧式のゲートを開ける:地上にはガス圧式のゲートもあり、こちらは圧力弁を回すためのバルブが必要。バルブは地上などにあるので、入手してバルブをハンドルに装着させて、ハンドルを回しメーターを一番右に振り切れば脱出可能になる。こちらも一定時間で閉まる。
- 発電機を止めて施錠されたゲートから逃げる:地上に2か所ある敷地外に繋がるゲートは、鍵の他に家畜用の電気柵で守られているため、通電を切らないといけない。発電機を稼働停止に持ち込み、ゲートを開錠すれば、外へ逃げられる。
ただ一方的にやられるわけではなく、一家にドアなどを当てることでスタンさせたり、「小さな骨」で後ろからスニークアタックしたり、レザーフェイス以外の一家と近接戦が仕掛けられる。
ステータスの「攻撃力」は開幕の縄抜けの速度・発電機を蹴って停止させる速度が速くなる。
「熟練度」は鍵開けの速度、アイテムを漁る際の進行上昇幅、
「ステルス」はアイテムを漁る際の騒音ゲージ上昇幅に影響する。
アナ
耐久力 | 持久力 | 攻撃力 | 熟練度 | ステルス |
35 | 25 | 30 | 20 | 20 |
ゲームの主人公。黒髪の女性。着ている服は亡くなった祖母のお手製。18歳。
行方不明になった大学生の姉マリアを探しに友達とやってきたところ、一家に捕まり、マリアが一家に襲われたことを知る。
高耐久キャラクターで固有アビリティ「痛覚抑制」は発動中、毒を無効化し、一家の攻撃や落下から受けるダメージが大幅に減少する。他のキャラだと即死するレザーフェイスの攻撃を食らっても生存する強アビリティ。
コニー
耐久力 | 持久力 | 攻撃力 | 熟練度 | ステルス |
20 | 25 | 15 | 35 | 30 |
金髪でホットパンツの女性、手先が器用。20歳。
マリアの友人。マリアを探すアナたちに同行する。アナやジュリーとも仲が良い。
一瞬でピッキングを終える、固有アビリティ「フォーカス」は本作屈指の壊れアビリティであるため、一家に見つかると執拗に狙われることが多い。
一応「フォーカス」を使用すると22秒の間、一家が迫っていても気付けなくなり、スタミナが0になった上でさらにスタミナ回復できないという弱体化するデメリットがあるものの、スタミナ関連はパークで打ち消すことも可能。
ジュリー
耐久力 | 持久力 | 攻撃力 | 熟練度 | ステルス |
25 | 30 | 15 | 20 | 35 |
茶髪の女性。背中と胸元が開いた大胆な服を着ている。21歳。
リーランドから思いを寄せられている。素っ気ない態度を取っているもののジュリー自身も彼に思いを寄せている。
固有アビリティ「アルティメットエスケープ」はコックとジョニーの追跡が無効になり、ダッシュによるスタミナ消費量が大幅に減少する。リチャージが速い。
声優はロブ・ゾンビ版ハロウィンのローリー役だった女優のスカウト・テイラー=コンプトン。
リーランド
耐久力 | 持久力 | 攻撃力 | 熟練度 | ステルス |
20 | 30 | 40 | 25 | 10 |
テキサス出身の大学生。18歳。
高校時代はレスリング部所属だった。
ジュリーに密かに片思いしている。
固有アビリティ「ライフセーバー」(通称:タックル)は、一家に体当たりして怯ませることが出来る。リリース直後は暴れ回ってたせいで弱体化された。
ソニー
耐久力 | 持久力 | 攻撃力 | 熟練度 | ステルス |
15 | 35 | 35 | 25 | 15 |
黒人の男性。19歳。
アナの友人、友人グループのまとめ役。
固有アビリティ「感覚向上」は近くにいる人物を感知し、その人物の位置を特定する(Lv.3で敵味方の判別ができる)。
固有アビリティは強力なものの、初期ステータスがどれも中途半端で嚙み合っていない、耐久力が低い、有用なパーク得られないなど開幕処刑されやすいキャラ。
ダニー
耐久力 | 持久力 | 攻撃力 | 熟練度 | ステルス |
30 | 25 | 15 | 35 | 25 |
DLCで追加されたキャラ。
養護施設出身の男性。21歳。
行方不明になった恋人のマリアの足取りを調査中にナンシーの家を訪れてしまい、口封じのために襲われる。
固有アビリティ「観察と改造」は特定のオブジェクトを観察してゲージを蓄積、脱出用オブジェクトを改造して一定時間ゲートを開放する。
当初はかなりのバランスブレイカーだったが、アップデートで弱体化した。
ヴァージニア
耐久力 | 持久力 | 攻撃力 | 熟練度 | ステルス |
30 | 32 | 15 | 30 | 18 |
DLCで追加されたキャラ。
行方不明の息子ジェシーを探しに来た元看護士。
シシーやナンシーが使う調合台を使って薬を調合、グランパ用の血液バケツを汚染したり煙幕で目くらましができる。
実在の俳優バーバラ・クランプトンがモデルで、声も本人が担当。
マリア
耐久力 | 持久力 | 攻撃力 | 熟練度 | ステルス |
35 | 25 | 30 | 20 | 20 |
DLCで追加されたキャラ。
行方不明になっていたアナの姉。初期ステータスはアナと同値。
グランパをそそのかして利用するアビリティ「スウィート・トーク」を持ち、グランパの能力を下げたり、ソナーの対象を逆転させる能力を持つ。
Petals
2022年にWindows向けにリリースされたフリーゲーム。
https://petalsgame.itch.io/petals
一人称視点でのどかな雰囲気の草原を彷徨い、美しい花の写真を撮影してフォトアルバムを埋めていくという、一見すると無害な内容。
しかし、ゲームを進めていくと少しずつ不穏な空気が漂い始め…
実はこのゲームそのものが「TexasChainsawMassacre」の予告を兼ねた前日談であり、プレイヤーが操作していたのは本編で行方不明になっているマリアであった。