概要
Zen4の後継であり、2024年に発売した。日本では第7世代Ryzenと呼ばれる。2022年にRyzen 9000 Series Processorとして発表された。コードネームはGranite Ridge。
プロセスルールがTSMC4nm(N4X)に変更され、また分岐予測の改良やキャッシュの容量増加によりIPCが向上。
I/OダイはTSMC6nm(N6)に変更され、内蔵GPU(RDNA3)が搭載。これによりGPU無しでも起動することが可能になった(APUのものとは違い、性能は最低限)。
また、DDR5メモリとPCIe-5.0にも対応。
製品ラインナップ
ここでは一般販売されている製品のみを紹介する。
コードネーム…Raphael(メインストリーム)・Geona(EPYC)
対応ソケット… Socket AM5(メインストリーム)
L2キャッシュ…1MB×コア数
対応メモリ…DDR5-5600(最大)
内蔵GPU…Radeon Graphics(RDNA3/2CU)
一覧 ※発売予定も含む
- Ryzen 9 9950X3D
- Ryzen 9 9950X
- Ryzen 9 9950
- Ryzen 9 9900X3D
- Ryzen 9 9900X
- Ryzen 9 9900
- Ryzen 7 9800X3D
- Ryzen 7 9800X
- Ryzen 7 9800
- Ryzen 5 9600X
- Ryzen 5 9600
モバイル向け
CPU単体での一般発売はされていないため、ここには記載しない。
2023年からモバイル向けCPUの命名規則が変更され、なんと2023年以降に出荷されたCPUは、Zen2/Zen3/Zen3+/Zen4と旧世代品を含めた全てのモデルがRyzen 7000 Seriesを名乗るというとんでもないことになってしまった。
それまでは一番左の数字を見れば大体は世代が判別できたのだが、今後は十の位が世代を表す数字となるため、7000番台だからと言って購入すると実は旧世代品だったという悲しい事件が起きてしまう。
購入する際は注意が必要となる。
余談
ライバルであるIntelは第2世代LunarLakeをほぼ同時期に発売したため、競合している。