概要
Zen+の後継であり、2019年に発売した。日本では「第3世代Ryzen」と呼ばれる。
プロセスルールがGLOBAL FOUNDRIESの12nmからTSMC7nm(N7)に変更されたことで大幅に性能が向上し、PCI Express 4.0とDDR4-3200に対応した。
チップセットは新たに500シリーズが用意されたが、メーカーがBIOSアップデートを提供すれば従来のチップセットでも使用可能である(A320のみ非対応)。
注意点として旧来マザーボードのpci-e配線ノイズ耐性、分岐チップの問題からpci-e4.0は非対応となりpci-e3.0対応止まりとなる。
実用的にはpci-e3.0の速度でさえフルに使用する場面は限りなく少ないので問題は無い。
なお、今世代からThreadripper PROシリーズがOEM向けとして初登場した。
製品ラインナップ
ここでは一般販売されている製品のみを紹介する。
コードネーム…Matisse(メインストリーム)・Castle Peak(Threadripper)
対応ソケット… Socket AM4(メインストリーム)・Socket sTRX4(Threadripper)・Socket sWRX8(Threadripper PRO)
L2キャッシュ…512KB×コア数
対応メモリ…DDR4-3200(最大)
内蔵GPU…なし
一覧
- Ryzen Threadripper 3990X
- Ryzen Threadripper 3970X
- Ryzen Threadripper 3960X
- Ryzen 9 3950X
- Ryzen 9 3900XT
- Ryzen 9 3900X
- Ryzen 7 3800XT
- Ryzen 7 3800X
- Ryzen 7 3700X
- Ryzen 5 3600XT
- Ryzen 5 3600X
- Ryzen 5 3600
- Ryzen 3 3300X
- Ryzen 3 3100
APU
コードネームはRenoir。
2020年に発表されたモデルで、RadeonGPUを内蔵しているのが特徴。
モデル名は4000番台。次のRyzenシリーズが5000番台となったため、この4000番台はAPU専用となった。
当初は全てPROシリーズ(OEM向け)で一般向けには発売されなかったが、2022年にZen3の穴埋め役として本シリーズが一般向けとして発売された。
海外では内蔵GPUを搭載した「Ryzen 5 4600G」が発売されているが、国内ではGPU無効化モデルのみの発売となっている。
一覧(一般販売されている製品)
- Ryzen 5 4500
- Ryzen 3 4100
モバイル向け
コードネームはデスクトップ向けと同じくRenoir。
設計はAPUと同じで、モデル名も4000番台となっている。
2021年にはZen2アーキテクチャを採用した5000番台が発売された。コードネームはLucienne。