概要
太短いくちばしと赤みがかった顔が特徴的な小鳥で、漢字で書くと「小笠原猿子」。大きさ18センチくらい。
なんで「猿子」と書いてマシコなのかというと、この赤みがかった顔がサルの赤い顔のようだと例えられたから(猿は古い日本語で「ましら」)。ちなみに小笠原諸島にサルはいない。
オガサワラマシコに限らずマシコ類の鳥(のオス)には大抵共通する特徴で、そういうタイプの「メスは地味」というお約束もしっかり踏襲。なお体はオス・メスとも褐色ベースだが、メスは顔も褐色。
江戸時代の終盤にあたる1828年に捕獲されたのが最後で、その後の目撃情報などは一切ないため30年代には絶滅したと見られている。原因は猫やネズミ、ヤギの移入+伐採によるすみか減少など。
オガサワラマシコは絶滅したが他のアトリ科の鳥は今も元気に繁栄しており、日本では冬鳥として秋頃からみられる。しかしこのオガサワラマシコは渡りを行わない習性を持ち、一年中小笠原諸島(父島)で暮らしたという。
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→いずれも19世紀の間に絶滅したと見られている。オガサワラガビチョウは1828年、あとの2種は1889年にいなくなったとされる。