1992年11月27日発売 9000円
まさにSFCが絶世期に入った頃に発売されました。
しかしこの時期はDQ5、FF5と発売が重なっていた為、かなり地味な存在でした。
販売元:やのまん 開発:日本アートメディア
GBとSFCで発売されたアレサシリーズが有名ですね。
この作品はやのまんのSFC用ゲーム第1弾、RPGです。
イラストレーター 福原 興治様
細部まで丁寧に描き込まれた精彩で美しいキャラクター絵が作品を華やかにしています。
ゲーム中にはあまり反映されていないのは、発売された時代的に難しいので仕方ないですね。
攻略本が発売されなかったので、多彩なキャラクター全員を拝めるのはファミコン通信だけ
というのが非常に勿体無いです。
○物 語
広大なアルビオン大陸にあるリムリック王国。
この国に属する孤島ティリスは、リムリック建国の地として、そしてシンガーギルド発祥の地として名を馳せていた。
建国の父ケイン王が、光の神々を助け、暗黒の力と戦った恩賞として二つの宝を得た。
一つはティリスを含む自然豊かなリムリック王国と聖なる歌、聖詩歌の秘法の伝授であった。
聖詩歌は、暗黒の力との戦いで、傷ついた大地と生きとし生けるものすべてに浄化作用を
与える神聖な力を持つ、神々の言葉であり、歌であった。
聖詩歌(アウラン)は、魔に蝕まれた人の精神から魔を払い、死を迎える者には安らかな旅立ちを約束し、病と戦うものには、生きる気力を与えた。
神々は、ケイン王にこの秘術を教え、伝え広めるように諭した。
それ故、彼の王は、ソングマスターと呼ばれるようになった。
ケインの時代から、いく世代が過ぎたある時、シンガーのギルドにシンガーを目指す一人の少年がいた。その名を、ユーリ・フェルムという。
彼は、現在のギルドの長で、ソングマスターとして、歴代でも名高い才能を持つロビントンの孫として、ティリスの学校内で育ち、恵まれた環境も幸いして、幼くして類稀な資質を見せていた。しかし、彼の成長にともない異常なまでに発達した能力は、人々にとって、驚愕から恐怖へと変わっていった。その恐るべきパワーは、幼い彼の精神では御せるものでは無くなっていたのだ。一計を案じたロビントンは、古き友人でエルフの王でもあるユーシス・エル・ラーンに相談を持ちかけ、精神の修行をかねて、気ままな旅に出すことにした。
ユーリの幼なじみであるシオンも今では、剣士としての腕を磨いていた。
そして、ロビントンは彼ら一行に、かつてのよきライバルであったフェリオンを探す目的を与えた。彼を見つけることが出来たなら、ユーリにとってよい教師になるであろうと考えての事であった。しかし、彼らの旅は世界を揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれて行く。
(説明書より)