頭間雲児
ずまうんじ
「頭間雲児はオレだ」
ダンダダンの登場人物の一人。
通称「ズマ」。
不良高校として知られる連雀高校の生徒で、金の玉の所持者。
素の実力も1年生ながら最強と謳われており、その実力とカリスマ性から彼を慕う舎弟も多い。
唐傘を自在に操る力を持っており、人を取り込む呪いのジオラマボードゲーム内では、本来封じられるはずの能力を金の玉の力で解禁することで生き残っていた。
名前の元ネタは1995年公開のアメリカ映画ジュマンジからだと思われる。
丸坊主に刈り込んだ頭に剃り込みを入れており、両耳と左眉にある計9つのピアスと鋭い目付きも手伝って如何にもキレやすそうなヤンキー然とした風貌をしている。
しかし性格はむしろ硬派で男気に溢れたな好青年。「團曼羅」に封じられた際には同校生から心配され、彼の救助に奔走するなど、人望に厚い。
桃と團曼羅の攻略に乗り出した際は、常に桃を気遣って行動しており、また崖や宙吊りの地形ではわざわざ自分のズボンを貸してスカートの中が見えないよう配慮するなど、女性を大切にする姿勢を見せている。
やや天然なところもあり至極真面目な顔でしれっとボケては桃にツッコまれている。
例を挙げると
・下駄を好んではき、足場の悪いところでも着用して「なんかバランス悪いなぁ」と発言する。
・上記の発言を聞いた桃に「下駄脱げ!」と言われ、緊迫した場面で「下駄、かっこよくねえか?」と返す。(その後は下駄の活躍(?)により桃も下駄を見直して(?)いたが)
・小人化した桃を見つけられるず「どっかから声する!うわ怖ぇ!!」と怖がり桃に「てめぇはいつまでボケなんだコラァ!」と飛び蹴りされる。
登場して間もなくこれなのでまだまだ増えていきそうである。
男気溢れる人間性を持つ一方、その心の奥底には好漢ぶりからは想像し得ない「強い衝動」を抱えている。
この衝動が、ズマを怪奇の世界へと招く呼び水となった。
メルヘンカルタとの闘いを終えたあとは部賀と共に入院していたが、程なくして退院した。退院後は髪をのばし前ほどのイカつさは無くなったのだが、どうやら團曼羅を脱してから急激に視力が低下したようで眼鏡をかけている。何かしらの呪いの影響を受けているらしいが…。
傲岸不遜な自信家のターボババアでさえ、「心優しいが一度戦い出せば手がつけられない」と戦慄する慈悲深くも畏るべき豪傑妖怪、唐傘お化けの「アンブレボーイ」が、かつての雲児の祈りに応え、彼に取り憑き霊力を貸し与えている。
雲児は霊力の塊である唐傘を出現させ、開くことで強力な衝撃波を発射したり高速で飛行することができる。ただし生身の人間が扱うには強力過ぎるため、一日一度の変身で使える傘は2本までとリミッターが設けられており、それ以上の過剰使用は雲児の生命にかかわる。
単行本ネタバレ注意
頭間家は、お世辞にも普通の環境とは言い難かった。
過労死により父が亡くなり、母親と弟の3人暮らしをしていた。十分に暮らせる金もなく家賃滞納に追われる毎日で、そんな環境で唯一、弟の風太だけが純粋なままだった。
風太は絵本の影響で傘で空を飛ぶことを夢見ており、晴れた日にも傘をさしていた。しかし、そのせいで学校ではいじめられており、その度に雲児がいじめっ子達をこらしめて助けていた。
しかし、豪雨のある日、風太の大切にしていた傘が飛ばされてしまい、川に水没。風太は傘を取り戻すために氾濫する川に飛び込んでしまい、命を落としてしまう。そのショックから後を追うように、母も自分と無理心中しようとし電車に轢かれ事故死、遂に雲児は孤独になってしまった。
養護施設に預けられ、そこでもいじめを受けた雲児はいつしかグレて、不良グループのトップに上り詰める。
自分から大切なものを全て奪っていった「世の中」への強烈な憎悪と破壊衝動。雲児はただひたすら無慈悲な世の中に対して、行き場のない怒りと憎しみを振り回し続けた。
破壊衝動に突き動かされるままに活動していた雲児だったが、妙に強い警官に取り押さえられ、少年院に入れられてしまう。しかしその後、少年院に件の警官、「鬼の部賀(ベガ)」が現れ、彼に引き取られる。これが、雲児を変えた運命の出会いだった。
ぶち殺すぞクソ警官!!
それからというもの、部賀の言いなりになるのが嫌だった雲児が、部賀をボコそうとして返り討ちに遭う日々が続いた。
そんなある日、部賀の家族の写真を見つけ、家族はどうしたのか問いかけると、部賀の家族だった妻と娘のみーちゃんは通り魔に刺し殺されてしまい、クソみたいな世の中に絶望し今でもその男に復讐して自分も死のうと考えているのだと言う。しかし、その度に今は亡き娘の顔が浮かび、「このクソみたいな世界に負けたくねぇ」という気持ちが沸き立ち、雲児を引き取ったという。
しかし、壮絶な幼少期を送った雲児には、部賀の声は届かなかった。
雨の河川敷を歩いていた雲児は、かつての弟のように園児が氾濫する川に流される現場に居合わせてしまう。あの悲劇がフラッシュバックし立ち尽くす中、現れたのは、共に暮らしていた部賀だった。彼は園児を救うために川に飛び込むが、川の流れは強く、このままでは間違いなく部賀も園児も溺死してしまう最悪の状況だった。
「やめろ‼︎やめてくれ‼︎もうこれ以上 殺さないでくれ‼︎」
もうこれ以上大切な人を喪いたくない。その一心で河川敷に走り出す雲児の前に、死んだはずの弟、風太が現れ、弟の姿が傘の怪物に変貌する。
「ボクの傘 かしてあげる」
こうして雲児はアンブレボーイの力を手に入れ、その力で部賀と園児を助け出し、雲児は部賀が息を吹き返したことに、部賀は園児を無事に助け出せたことに安堵するのだった。
その後、部賀が建てた頭間一家の墓にやってきた。そこで雲児は、風太が家族を支えていた存在であること、自分が死ねば母も死なずに済んだと心に秘めていた思いを涙ながらに口にする。
しかし部賀は「ダメだ 絶対に死んじゃダメだ わかったな」と静かに雲児を絆し、共にその場を後にした。
呪行李の件が一段落しモモ達の学校へと訪ずれ、呪いの後遺症について説明する際に雲児は部賀のことを
「親父」と呼んでいた。
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コメント
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すべて見る猫なき〈1〉2:22
いいね、ブクマ、コメントありがとうございます! 勉強に囚われた女の子と、面倒見のいいzmくんのお話です。 見切り発車ですが続きます!よろしくお願いします!! もしコメントやぽちぽちありますと励みになります!よろしくお願いします! https://wavebox.me/wave/2ei1rnl0rrsrg5bc/4,037文字pixiv小説作品聖夜の宴に秘密の祝福を
綾瀬家でクリスマスパーティーをしたり両片思いのオカモモがもだもだしたりする話。 おまけで頭間とバモラメインの話。 (メタ的な話。プレゼント交換先はあみだくじで決めました) ※本誌最新話までネタバレあり。色んな問題が解決した直後のどこかの世界線。 ※本編で絡みがないキャラの絡みがいっぱい。 ※166話以降に出てくるあの子は欠席です。またおまけで出てくるアイツは原作とは別個体です。 photo:https://unsplash.com/ja/UsfK5Vv2VcA16,180文字pixiv小説作品マ〇カーしようぜ!【ダンダダン男子】
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