概要
戦時中の1943年に製造された無蓋車「トキ10形」の改良型として、トキ15000形貨車は1948年から1957年にかけて5,617両が製造された。
産業用資材の運搬用貨車として用いられていたが、トキ25000形の投入により取って代わられ、改造や廃車により1986年に形式消滅となっている。
派生形式
- トキ10形
トキ15000形のベースとなった貨車で、寸法が一部異なる。戦時設計であったため老朽化が早く、1970年までに廃車され形式消滅。
- トキ21000形・21100形・21200形・21300形・21400形・21500形
いずれも鋼板輸送用としてトキ15000形から改造されたグループ。最後まで残ったトキ21510及びトキ21511の2両が2008年に廃車されこのグループは全滅。
- トキ22000形
大型板ガラス輸送用としてトキ15000形から2両が改造された。1982年廃車。
- トキ23600形
亜鉛泥鉱輸送用としてトキ15000形から28両が改造された。1984年までに廃車となり形式消滅。
- 「トキ」から「チキ」への改造車
長尺物を輸送するための「長物車」へ改造されたグループには、チキ100形・チキ2900形・チキ4500形・チキ5000形などが存在した。
- 東武鉄道トキ1形
1960年から1971年にかけて229両が製造された姉妹車両。1991年まで在籍。
保存車
トキ20073及びトキ21500が、栃木県那須烏山市にある那珂川清流鉄道保存会にて保存されている。