概要
1940-1960年代に製造されたトラ6000形・トラ30000形などの長尺物対応半鋼製無蓋車を淘汰する目的で開発され、1967年から1969年にかけて5100両(70000-75099)が製造された。国鉄が開発・製造した二軸無蓋車の最終形式で、同様に旧型車の淘汰目的で開発された短尺のトラ55000とともに大量に製造され、各地で汎用的に使用された。1987年4月の国鉄分割民営化時には特定運用に限定使用する車両のみJR各社に承継された。
日本貨物鉄道(JR貨物)所属車は2003年までに全車が廃車され、その後も旅客会社にイベント用や事業用として承継された車両も2018年までにJR各社からは全廃された。
JR以外への譲渡車
島原鉄道
島原外港駅より先の一部区間の復活により1997年に2両がトロッコ列車に改造されて譲渡されている。主にキハ20に挟まれて運行されたが、2008年に該当区間が廃止されたため用途を失い廃車、平成筑豊鉄道に譲渡された。
平成筑豊鉄道
前述の島原鉄道の2両を2009年に譲受した。門司港レトロ観光線で南阿蘇鉄道から譲渡されたDB10形2両に挟まれて運転される。
南阿蘇鉄道
1986年の開業直後に2両を譲受し、ゆうすげ号の客車として使用されている。当初はDB10と編成を組んでいたが、DB10の廃車により現在はDB16と編成を組む。
名古屋鉄道
1996年に3両が譲渡され、トラ70形となったが、2003年に全車が廃車された。
保存車
トラ72568:三笠鉄道記念館
トラ72739・トラ74778・トラ75018:韮崎運動公園
トラ74509:北見相生駅跡
トラ74718:忠類駅跡
トラ74753:陸上自衛隊輸送学校 - 2013年頃までは現存が確認されていたが撤去された模様。
トラ74954・トラ75083:真岡駅
※随時追加よろしくお願いいたします。
関連タグ
JR九州:JRグループ最後の運用者
JR貨物:2003年まで運用