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概要

アメリカ海軍がかつて保有していたミサイル巡洋艦の艦級にして世界初のミサイル巡洋艦。元はボルチモア級重巡洋艦として第二次世界大戦時に建造した艦を改装・再就役させたものである。1952年に保管艦状態にあった「ボストン」と「キャンベラ」の二隻がミサイル巡洋艦として再分類された。

ミサイル巡洋艦としての転換および近代化改修では後部の20.3cm三連装砲と周辺の構造物が撤去され、二基のテリアミサイルランチャーが装備された。その一方で艦前方の主砲塔二基はそのまま残されている。前方の上部構造物はテリアミサイル用のレーダー、電子機器を収納するため改修され、後方上部構造物は完全に交換された。また、二本の煙突は一本にまとめられた。

しかしながら、ボストン級の二隻はテリアミサイルランチャーを装備し続けたが、技術の急速な進歩はそれらを旧式なものとし、砲塔撤去などの全面改装は行なわれなかった。艦の任務は前方に残された8インチ砲による艦砲射撃が主なものであり、1968年には、ベトナム戦争における8インチ砲を用いた艦砲射撃を含む幅広い用途のため、再び重巡洋艦に分類が戻された。

本級については限定的な近代化や全面的な改装など様々な提案がなされたが、結局いずれも採用されず、両艦は1970年に退役し、除籍後はスクラップとして売却された。

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ボストン級ミサイル巡洋艦
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