概要
『四月になれば彼女は』は、川村元気による小説。
2016年11月4日に文藝春秋から刊行されたのち、2019年7月10日に文庫化された。
当初、川村は恋愛小説を書こうと思っていたが、自身の周辺で恋愛が消滅していることを悟り、「ならば恋愛がないことを物語にすればいい」と思い立ち、さらに40代の精神科医からの話を聞いた上で小説のテーマを「わたしたちは、自分の問題だけは解決することができない」と定めてこの小説を書き上げたという。
2024年に映画化。主演は佐藤健。主題歌は、藤井風の「満ちていく」。
登場人物
- 藤代俊(演:佐藤健)
都内の病院に勤務する精神科医。大学の医学部に通っていた頃は写真部の副部長を務めていた。
- 伊予田春(演:森七菜)
藤代の初恋の相手であり元恋人。祖父から譲り受けた一眼レフのカメラを愛用。
- 坂本弥生(演:長澤まさみ)
動物園で多くの動物を診察する獣医であり、藤代の婚約者。
- 坂本純(演:河合優実)
弥生の妹。人材派遣会社で事務をしながらバイトを掛け持ちしている。