概要
1996年「モーニングオープン増刊」(講談社)で連載された。
「打撃マン」たちが暴力による勧善懲悪に感じる快感と、「殴るのは弱い人間だ」という自省・葛藤を描く。
「打撃マンは思想だ」
あらすじ
結婚式場で働く伊達保・30歳。愛する妻と一人娘の三人家族。伊達は暴力を恐れるあまり肉体を鍛えることに執心する臆病な人間だったが、ある時クレーマーの新郎に殴られてしまう。初めて人から殴られた伊達の中に芽生えた気持ち。その衝動そのままに、後日伊達はその新郎を殴り倒してしまう。
ここに理不尽な悪事を働く者をワンパンでやっつけていく、『打撃マン』が誕生したのだった。
暴力なので社会的に許されるわけはなく、拳をふるうほどに彼の会社員としての地位は下がり、地方の支店への左遷が繰り返される。