概要
著者:平坂読、イラスト:ブリキによるMF文庫Jのライトノベル。
既刊9巻・番外編1巻・アンソロジー2巻。公式略称は「はがない」。
友達が出来ず、周囲から浮いている主人公の羽瀬川小鷹と、彼が通う聖クロニカ学園にてなしくずし的に入部した部活「隣人部」の部員との交流を描く。
作者の出身地でもある岐阜県が舞台として描写されている。
小説としては、巨大フォントや太字・一時的な文章表記の分割など、ライトノベルの『らしさ』を強調した作風になっている。
コミカライズが「月刊コミックアライブ」にて連載中。作画:いたち。
アナザーストーリーの「僕は友達が少ない+」は、「ジャンプSQ.19」にて連載中。作画:田口囁一
『残念』な美少女たち
本作のコンセプトの一つ。
本作に登場する少女達は、いずれもその言動に強い癖を持つ者が多い。
行動原理や思考回路の奇抜さはもちろん、一部のキャラクターに下ネタ的言動が意図的・偶発的を問わず見受けられる所が特徴。
一見するといわゆる『萌え要素』とは対極に位置する特徴だが、実は逆にこれこそが本作における萌え要素の一つに取り込まれており、結果として作品自体にある種の中毒性をもたらしている。
主な登場人物
隣人部
羽瀬川小鷹(はせがわ こだか)
CV. 木村良平
本作の主人公。父が日本人、母がイギリス人のハーフ。
中途半端に染めたような髪(実際は地毛)と目つきの悪さからヤンキーと勘違いされて、友達が少ない。
三日月夜空(みかづき よぞら)
CV. 井上麻里奈
ヒロインの一人。隣人部部長。
黒髪のスレンダーな美少女なのだが、愛想がないため、友達が少ない。
柏崎星奈(かしわざき せな)
CV. 伊藤かな恵
ヒロインの一人。小鷹たちが通う聖クロニカ学園の理事長の一人娘。
容姿端麗、成績優秀、運動神経も抜群と完璧超人なのだが、性格が悪いため、友達が少ない。
羽瀬川小鳩(はせがわ こばと)
CV. 花澤香菜
小鷹の妹。イギリス人の母親の血を濃く受け継いでおり、色白で金髪碧眼の美少女。
聖クロニカ学園の中等部に通っている。
アニメにはまり、中二病発病中。真名は『レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌』(という設定)。
マリアとは犬猿の仲。
楠幸村(くすのき ゆきむら)
CV. 山本希望
小鷹の後輩(舎弟)。「しんのおとこ」を目指して、精進している。
外見はどう見ても美少女なので周りから避けられてしまい、友達が少ない。
志熊理科(しぐま りか)
CV. 福圓美里
小鷹の後輩。高校生にして既に企業に技術協力しているほど、理系の知識が豊富な天才。
しかし、かなりのオタクで腐女子、かつ引きこもりのため、友達が少ない。
高山マリア(たかやま まりあ)
CV. 井口裕香
10歳ながら、聖クロニカ学園に勤務するシスター。隣人部顧問。
学力は非常に優秀なのだが、他のことに関しては頭が悪く、夜空に良く騙されている。
小鷹を「お兄ちゃん」と呼んでよく懐いているため、小鳩とは犬猿の仲。
羽瀬川家
羽瀬川隼人(はせがわ はやと)
小鷹と小鳩の父親。考古学者で研究のため、現在海外にいる。
羽瀬川アイリ(はせがわ あいり)
小鷹と小鳩の母親。イギリス人で既に故人。
柏崎家
柏崎天馬(かしわざき ぺがさす)
CV. 置鮎龍太郎
星奈の父親で、小鷹たちが通う聖クロニカ学園の理事長。
小鷹・小鳩の父である隼人とは、学生時代からの旧友。
「ぺがさす」というDQNネームを嫌っており、そちらで呼ばれると激怒する。
CV. 柚木涼香
柏崎家に仕える家令。金髪セミショートヘア・碧眼の美女。
初瀬
番外編『CONNECT』に登場。天馬の父の代から仕えてきた初老の家令。
ステラに家令としての仕事と古武術を教え、引退した。
その他の登場人物
高山ケイト(たかやま けいと)
CV. 加藤英美里
マリアの姉でシスター。美少女なのだが、言動が非常にオッサンくさい。
妹に厳しく、マリアから「ババァ」と呼ばれ煙たがられているが、実際はマリアのことが心配で仕方がない重度のシスコン。
遊佐葵(ゆさ あおい)
CV. 伊瀬茉莉也
聖クロニカ学園高等部生徒会会計で、星奈のクラスメイト。
『りあじゅう』である星奈を敵視している。
日高日向(ひだか ひなた)
CV. 日笠陽子
聖クロニカ学園高等部生徒会会長。3年生。
学園内で星奈と双璧をなす完璧超人。非常に面倒見が良く、全校生徒からの人望も厚い。
夜空は密かに『リア王』と呼び、忌み嫌っている。
大友朱音(おおとも あかね)
聖クロニカ学園高等部生徒会副会長。3年生。
ボーイッシュな美人。日向とは小学校からの腐れ縁。
神宮寺火輪(じんぐうじ かりん)
聖クロニカ学園高等部生徒会書記。2年生。
物静かな純和風の美少女で、本物のクリスチャン。
夜空の『エア友達』。
番外編『CONNECT』に登場。ステラの母親。イギリス人。
当時女子高であった聖クロニカ学園に留学生としてやってきたOG。
隼人とアイリが知りあうきっかけを作った。
楠姫子(くすのき ひめこ)
番外編『CONNECT』に登場。幸村の母親。
ゲームクリエイターで数々のヒット作を世に送り出した。
アニメ
第1期、第2期ともに制作はAIC Build。
第1期
第1期は2011年10月から12月までTBS・MBS・CBC・BS-TBSにて放送された。
第2期
第2期は2013年1月から放送開始。
タイトルは「僕は友達が少ないNEXT」。放映局は第1期と同じ。
第2期のキーヴィジュアルは、服装と容姿が原作により近い作画になっている。
→「僕は友達が少ないNEXT」
実写映画化騒動
龍谷大学のFacebookページに同作の実写映画に伴うエキストラの募集記事が掲載されたことがきっかけで、ネット上で、はがない実写映画化騒動が浮上。
ファンの間でキャストが原作のイメージと異なるものになるのではないのかと危惧する声があがった。
これに対し、原作者がネット上でコメントを発表し、実写版が制作されていることを認めたうえで下記の説明をした。
- 実写化のオファーがあった2011年6月時点では反対していたが、ライトノベル業界の現状に危機感を覚えていて、業界の発展のためになるのならと相当悩んで実写化を承諾したこと。
- 今回の映画製作に自分は一切関わっていないこと。唯一「独立した作品として面白いものを作る」ように伝えた。
- ネット上で噂になっている、剛力彩芽や元AKB48の前田敦子のキャスト出演については、全くのデマであること。
そしてTwitter上での実写化反対の署名運動に触れ、「どんなに気に入らなくても、潰そうとするのではなく、単に無視してほしい」と異例の要請を出した。
実写化決定
羽瀬川小鷹を瀬戸康史、三日月夜空を北乃きいが扮する。その他の共演者は、大谷澪、高月彩良、神定まお、久保田紗友、山田萌々香、栗原類、渡辺大、石原良純らが顔を揃えている。
脚本は完全オリジナルで作者は前述のとおりノータッチ。当人曰く「嫌だったら見ないほうがいいよ」だそうだ。
2014年2月1日より公開されている。PG12指定。
外部リンク
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