東京都交通局が運営する地下鉄。正式名称は「東京都地下高速電車」であり、この名称の中にある「高速」とは、都電と比較して速いという意味である。
同じく東京を走る地下鉄東京メトロ(東京都も出資している)とは別組織で、両方の路線を乗り継いだ際は割引はあるものの、別運賃で合算されるため距離に比して割高となる。両社の経営統合は昔からの懸案だが、都営地下鉄側の赤字額がネックとなり、話は進まない。
路線
- 浅草線、西馬込駅〜押上駅:京急本線、空港線、久里浜線、逗子線・京成本線、押上線・北総鉄道、芝山鉄道と相互直通運転
- 三田線、目黒駅〜白金高輪駅〜西高島平駅:東急目黒線と相互直通運転。目黒~白金高輪は東京メトロ南北線と同一区間。
- 新宿線、新宿駅〜本八幡駅:京王新線・京王線・京王相模原線と相互直通運転
- 大江戸線、都庁前駅〜両国駅〜新宿駅〜都庁前駅〜光が丘駅
こぼれ話
大江戸線には車両検査のできる車両基地が無く、浅草線にある馬込車両基地まで往かなければ
ならないが、大江戸線の車両は鉄輪式リニアモーター車であるため、浅草線を自走できない。
なので、回送用に電気機関車(E5000型)がある。しかし、回送用という用途柄、国鉄・JRで使われている機関車と比べると、かなり特殊車両色が強い。
新宿線の車両が、運行キロの辻褄合わせ(車両使用料相殺)のために、京王相模原線や京王競馬場線を往復する場合がある。この場合、『都営相模原線』やら『都営競馬場線』と揶揄される場合がある。
ごくわずかだが、新宿線の車両が多摩動物公園や高尾山口まで乗り入れる。
浅草線を除いて全線乗り通しは1日乗車券の方が安い。特に新宿線を本八幡から利用する場合に有効。消費税が8%になっても据置なのでかえって安い始末。