概要
その名の通り、ギャグ要素を取り入れた漫画。キャラクターの言動や表現で読者を愉快にさせる漫画のこと。
ギャグ漫画と一口に言っても色々な種類があり、題材としては学生が家、ないしは学校を舞台とした日常系やコメディの部類、異世界モノやゲームのパロディなどの漫画の総称として言う。メイン画像の天才バカボンの様に登場人物など全てオリジナルの漫画や、マリオやポケモンなどの版権作品をアレンジしてギャグ漫画として描かれることもある。
初期の漫画は大体がギャグ(笑い)漫画であり、漫画=ギャグ漫画であったが手塚治虫が漫画に悲劇性、ストーリー性を持ち込んでからギャグ漫画は漫画の一ジャンルとなり、落語のようなオチや、愉快な言葉、絵遊び等で笑いを取る方式が多かったがギャグの神様赤塚不二夫が、キャラクターを面白可笑しく動かし読者を笑わせるという現在広く知られたギャグ漫画の方式を確立させ他の部類の漫画と比べ、キャラクターが現実には不可能なことを平然とやってみたり漫画的表現を効果的に使うことが非常に多くなった。例として顔芸や鼻血、目が飛び出るなどの表現がある(絶体絶命でんぢゃらすじーさんなど)。
この潮流を更に過激に、突き詰めたのが永井豪であり、下ネタの多用、エログロ要素を笑いと化し、もとより漫画は何でもありの表現ではあったが、特にギャグ漫画に於いてはあらゆる要素が肯定され始める。(説明なしに死んだキャラが生き返る、前回の話が無かった事になる、バナナチンコ等々)
またそういった激しい表現が無くとも、現実にはないサザエさん時空である場合もあるが、これもギャグ漫画ゆえに許される表現であろう。(ストーリー漫画でこれを行うと作中時間と現実の経過時間があまりにも乖離している場合、大抵ツッコミどころになるが、ギャグ漫画に於いては突っ込むのは野暮となる)
ギャグ漫画の種類の一例
4コマ
4つのコマで構成されたギャグ漫画を4コマという。これは起承転結により成り立つ漫画なので、「結」でオチをつける為、ほぼ必然的にギャグ要素が多い。
原作はバトルなどの描写が多い漫画をアンソロジーなどで4コマ化、ギャグ化させるものも時折ある。
詳しくは4コマを参照。
学園モノ、日常系
4コマ作品もコマ割り作品もある。最近は主に女子中学生~女子高生が主人公の漫画をいう。
ネタ要素を多く含んでおり、男子があまり登場しない都合上、恋愛関係に発展しにくい内容という部分でコメディとは若干異なる(それ故、公式や二次創作では百合ネタに発展しやすいのも特徴)。
ギャグ漫画の部類の為、やはりサザエさん時空である漫画は多い。しかし一部の漫画は、コミックの途中の巻までサザエさん方式で、4月の区切りの良い時にキャラクターを進級させる種類もある。これは他の部類のギャグ漫画ではあまり見られない。
日常系も参照。