概要
AST(Anti Spirit Team)とは空間震を伴い、あたりに甚大な被害を齎し、強大な戦闘能力を有する謎の特殊災害指定生命体『精霊』を武力でもって討滅するために人類が極秘に結成した特殊部隊の総称。
本編では主に陸上自衛隊に所属する部隊を指すが、後述するSSSのように世界各国にも同様の部隊が存在しており、そこに所属する隊員は皆CR-ユニットを扱う「現代の魔導士」ともいえる存在であるが、CR-ユニットを使いこなせる=使用適正を持つ者はごく少数であり、また、ユニットを使用するためには頭部に直接、脳波増幅器を埋め込む必要がある。
その為、折紙や美紀恵、真那のような未成年者でも適性が認められれば隊員として徴兵される傾向がある。
ちなみに何故か適正者の多くは女性が多い。
主なメンバー
崇宮真那※1
※1:真那は現在はASTを抜けてラタトスクへと在籍している。
SSS
SSS(Special Sorcery Service)とはイギリスにおける日本のAST部隊に当たる組織の名称。
名言はないが、恐らく世界で初めて設立されたASTであり、また、結成にはDEM社のMD・アイザック・ウェストコットが深く関与しいるため、半ば、DEMの私兵団的な傾向が強く、DEM社絡みの不祥事は大抵もみ消されているのが現状の模様。
主なメンバー
※2:SSSに所属していたが、後にDEM社に引き抜かれる。
顕現装置(リアライザ)
コンピューター上での演算処理結果に基づいて、物理法則を歪めて現実世界に再現する人類が30年前に手にした禁断のテクノロジー。
簡単に言えば科学技術を持ってして『魔法』を現実のものにする技術や機械の事であり、一般人には存在が知られていないが、CR-ユニットを初め、医療用・補強用など様々な種類が存在する。
また、使い方次第で代謝機能の操作を行い外見を若く保つことも可能らしく、ウェストコットやエレンといった数名がこの技術を使っていることが示唆されている。
世界規模で出回っている顕現装置の技術は、殆どがDEM社製のため、その事がDEMが世界規模に強大な権力を振るうことが出来る大きな要因であり、また、社内の権力闘争が凄まじい原因でもある。
ちなみに、CR-ユニットなどを使用する際、脳に尋常でない程の負荷が掛かるため、使い続けると最悪死に至るため、使用にはある程度の制限が設けられている。
以下は独自解釈によって記述しております。正しい事が明らかになれば随時編集してください。
此処まで書くと、人類が空間震対策のため、その元凶と目される精霊対策の為に止むを得ず結成した組織だと思われがちだが、実際にはそうではないことが物語の端々に垣間見ることが出来る。
あくまで、未だ推測の領域を出ないが、ASTの結成(厳密にはイギリスのASTに当たる組織SSS)にDEM社のMDアイザックが深く関与していることや7巻での彼の発言から推測するに、ASTの真の結成目的は精霊の討滅などではなく、精霊を深い絶望に叩き落として反転体へと変質させることを目的に結成された組織であり、またもう一つの結成目的としてエレンのような反転体へと変質した精霊を倒し、その体内の霊結晶を取り出すために必要な人材を見出すために結成された組織であることが推測されるが、現在の所は詳細は不明。
また、顕現装置についても、どことなく精霊の行使する力に酷似している点や10巻にて精霊の力を手にした折紙の感想から、装置の扱い方までもが精霊のそれと類似する点が多い事から、顕現装置に関してもDEM社に囚われているという第2の精霊、あるいは別の精霊のデータを元にして生み出された技術の可能性が示唆されるが、その事についても真相は不明である。