概要
DIOの部下でエジプト9栄神の暗示のスタンドを持つ刺客の一人。盲目の男。
目が見えないがその他の感覚、特に聴力は恐ろしく研ぎ澄まされており、持っている聴覚補助用の杖を耳に当てることで地面からの音や振動で相手の位置を探り、場所や動きを探知する。また、足音によって体格や心情を察知する事が可能。
冷静沈着な性格で、アヴドゥルのトリックを瞬時に見破って逆に負傷させたり、イギーの能力で空に飛んだ承太郎の位置を巻き上げた砂の反射音から読み取るなど、相手の行動に冷静に対処する臨機応変さと高い洞察力を有する。
嗅覚で自分の位置を探り当てたイギーに対しては非常に警戒したり、一度受けた攻撃から注意深く行動するよう気をつけるなど用心深く慎重。承太郎に対して敬意を評し、全身全霊を捧げて倒そうとしたり、ジョセフのスタンドの念写でDIOの情報を探られるのを恐れ、自らのスタンドで頭を撃ち抜き自決しながらも、承太郎に対し礼儀として「自分の名前と9栄神の存在」を告げるなど誇り高さも持つ。
貧民出身で、幼いころからスタンドを扱えたため誰にも負けず怖いものなどなく、殺人などのあらゆる犯罪を犯してきたが、スタンド使いを探していたDIOと出会い、自らの価値を初めて認められると共に「この人に捨てられて死ぬのは嫌だ」と人生初の恐怖を感じ、忠実なる部下となった。
DIOのことを「悪の救世主」と呼び、自らの命を犠牲にするほど忠誠を誓っている。
敵スタンド使いの中で、承太郎が唯一敬意を評した人物でもあった。
画集「ジョジョベラー」によると、座頭市をイメージして作られたキャラとのこと。
スタンド 「ゲブ神」
エジプト九柱の神々の1人で大地の神「ゲブ」の暗示を持つスタンド。
遠距離操作型の自在に形が変化する水のスタンドで、基本は鋭い爪を持つ腕のような姿をしている。
km単位で離れている場所からでも操作可能。
水や血液などの液体と一体化しているため一般人にも見える。
砂のように水分を吸収する物の中は自在に潜り移動することができる。さらに、投げた物を追い越せるほど移動スピードが非常に速い。
遠隔操作型だが、見れば分かるとおり目のようなものは無く視覚を持たない。
本体が遠くで聴いた音を頼りにして攻撃を行うため、(特定の条件に反応して攻撃を行う)自動操縦型に近い挙動を取る。
標的を引き裂いたり射抜いたりするのが主な攻撃方法。
相手の体内に入って溺死させることも可能。この際には何故か魚が一緒に侵入していた。
承太郎が絶対に脱がなかった帽子を吹き飛ばした唯一のスタンドでもある。
活躍
エジプトに上陸したジョースター一行の前に最初に立ちはだかった。
イギーを引き渡したスピードワゴン財団のパイロットを殺し、そのまま花京院典明を攻撃し目を負傷させる。
途中で音に反応して攻撃してくるという特徴を知られるがアヴドゥルも負傷させ、一行を絶体絶命の危機に追い込む。
しかし、イギーがゲブ神の攻撃を察知して事前に避難していたことを知った空条承太郎にイギーを投擲され、双方が防御した隙に接近を許してしまう。
打ち合いに敗れ瀕死の重傷を負い戦闘能力を失った後、ジョセフ・ジョースターの念写でDIOの不利になる情報を探られるのを恐れ、自らのスタンドを用いて自決。
最期に自分を倒した承太郎への礼儀として「悪には悪の救世主が必要なんだよ」と言い、
自らのスタンド名とエジプト9栄神の存在を教えて事切れた。
遺体は承太郎が敬意を払い杖を墓標代わりして埋葬した。承太郎にDIOの強大さを再認識させる事になった。
OVA版では死ぬ直前に承太郎の顔を見たくなったと初めて思い、幸運を祈る台詞が追加されている。また承太郎にも「誇り高い野郎だった」と言わしめており、もしDIOより早く会っていたら仲間になっていたかもしれないと言っていた。
担当声優
中田浩二(OVA版)
岸祐二(3部格闘ゲーム)
伊藤健太郎(TVアニメ版)
余談
「ン」で始まる名前のため、ジャンプ読者の間ではしりとりの強い味方になっていた。
また、死を恐れぬ誇り高さと敵から敬意を払われる部分はシーザー・A・ツェペリに通じる。
関連タグ
ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ JOJO 3部 スターダストクルセイダース スタンド スタンド使い ジョジョの奇妙な冒険・スタンド一覧 盲目 杖 水 手 白目
ヴァニラ・アイス・・・DIOの信奉者仲間。
ジョンガリ・A・・・DIOの信奉者仲間かつ盲目の遠隔操作スタンド使い仲間。