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雪風(駆逐艦)の編集履歴

2015-03-25 23:38:55 バージョン

雪風(駆逐艦)

ゆきかぜ

雪風は、陽炎型駆逐艦の8番艦。幸運艦として有名。

雪風は、陽炎型駆逐艦の8番艦。多数の艦が失われるような主要海戦にことごとく参加し、無傷ないしは小破程度で乗り切った。太平洋戦争に参加した日本駆逐艦の中でも最高の殊勲艦と称される。


戦後、中華民国海軍に引き渡され、台湾海軍旗艦「丹陽」としてさらなる波乱の艦生を送ることとなった。


概要

呉の雪風佐世保の時雨」と並び称された幸運艦であり、毎回の出撃で大した損傷も受けずに帰還していた。しかし、裏を返せば雪風以外の作戦参加艦艇の殆どが損傷や戦没していることになるため、他艦の乗員からは「死神」と忌み嫌われ同航するのを嫌がられていたともいう。主に戦艦や重巡洋艦が専任となる艦隊旗艦を(書類上ではあるが)3日間務めたことも。


戦後は武装を取り外し復員艦として多くの日本人を復員させた(水木しげるも雪風によって復員した一人)。


最終的には戦時賠償艦として抽選の末に中華民国に引き渡され、「丹陽」として中華民国海軍の旗艦任務に永く就いた。こちらでも数々の実戦に参加しているが重大な損傷を受ける事も戦没する事もなく、老朽化による退役という形で軍役を終えている。


その名前は海上自衛隊のはるかぜ型護衛艦の2番艦「ゆきかぜ」に受け継がれた。


エピソード

先述通り乗組員、艦長の練度、そして異常とも言える運の良さから数々のエピソードが残る。


・ミンダナオ島の明石にて修理工事中、空襲を受けるが艦長の判断により回避

第三次ソロモン海戦第1夜戦にて至近弾を受けボイラーに亀裂が入り撤退。(その後の第2夜戦では霧島綾波を失う混戦となる)

・ガダルカナル島撤収作戦に参加、他の艦が沈没、大破する中を無傷

ビスマルク海海戦にて味方の駆逐艦8隻中4隻が沈む激戦の中を生還、しかも沈んだ時津風の生存者救助を無傷で完了し、更に取って返して荒潮の生存者を収容している

・3日間だけだが駆逐艦としては極めて珍しく第八艦隊旗艦を務めたことがある

コロンバンガラ島沖海戦にて新装備の逆探を使い作戦を成功に導く

・補給船団を護衛中、空襲を受けたが探照灯を目くらましに使う奇策で3機撃墜

龍鳳の護衛に指定されるが機関故障により出撃できず(出撃した浜風は座礁し時雨は撃沈された)

・3月19日の呉軍港空襲に遭うも無傷で敵機2機(もしくは3機)撃墜

坊ノ岬沖海戦に参加、大和矢矧が撃沈される中を寺内艦長は天井の窓から顔を出して操舵の指示を出した

・それでも魚雷1本が命中しかけるも、艦底を通過

・更に食料庫にロケット弾が直撃したが、信管が作動せず不発

・終戦直後に舞鶴へ回航される道中、雪風が通過直後に機雷が爆発し九死に一生を得る

・初代~終戦までの艦長6名のうち5名が終戦まで生存。戦後に座談会が開かれている


さらに、「丹陽」となった戦後も、この幸運はしばしば発揮されている。


数ある帝国海軍艦艇の中で、これに匹敵する強運エピソードの持ち主は、他には特務艦「宗谷」しかない。


pixivにおいては、この2隻は戦前・戦後にわたって活躍した「異能生存艦」としてしばしば並び称されている。


駆逐艦雪風の擬人化(商業作品)

左は『艦隊これくしょん』の雪風、右は『BattleShipGirl_鋼鉄少女』の丹陽。


『鋼鉄少女』は『艦隊これくしょん』の原点ともなった台湾(中華民国)の漫画作品。この作品で丹陽が主人公となったのは、第二次大戦後の中華民国の旗艦を務め、中共との台湾海峡海戦で活躍したためである。


関連項目

雪風(艦隊これくしょん) 戦闘妖精雪風 はるかぜ型護衛艦

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