「ただの美女というならともかく、絶世の美女といえばそうはおらぬゆえ」
田中芳樹の小説またはそれを原作とした漫画・アニメ「アルスラーン戦記」の登場人物。
概要
ミスラ神殿がアルスラーンの生誕時に寄進されたものであることから、神殿よりアルスラーンを守護する命を受け派遣された。
自他ともに認める「絶世の美女」。
「闇をとかして染めあげたような漆黒の髪」「瞳は初夏の万緑を映したように濃い鮮やかな緑」などと形容される、王妃タハミーネと並んで作中最も容姿端麗な女性キャラである。
ファランギース本人も、自分の際立った美貌は「事実」として十分承知しているが、女からはやっかみを買い、男にはつきまとわれるため、今更自慢に思うようなことではないようだ。(どうでもいいと思っているフシがある)
常にクールで冷静沈着であり、感情を表に出すことは殆どない。
ギーヴやクバード、ラジェンドラなど男どもから言い寄られるが、本人は相手にもしていない。
相当な酒豪であり、ギーヴやラジェンドラが束になっても敵わなかった。
反面年少の者や弱者には優しく、特にアルスラーンとアルフリードの事は常に気にかけ、姉のように接する。
アルスラーンからの信頼もあつく、大戦が終わり一度神殿に戻ったファランギースを再度呼び戻している。
かつて恋人がいたが、不運に見舞われて失い、その弟と敵対することになる。
頭も切れるが、弓と剣にも優れ、戦闘力はダリューンやギーヴにも匹敵する。
ナルサスにも優れた武芸に一目置かれており、アルスラーンの護衛や戦闘の先鋒を任される。初対面でナルサスをルシタニアと間違えて攻撃してしまった時、ナルサスと同等の剣の腕前を見せた。
ダリューンからは地上における弓矢の女神だと賞賛された。
ギーヴの事は何かとまとわりつかれ鬱陶しいと思っている反面、戦闘では同時に矢を放って敵を倒したり、背中を預けて剣をふるったりと共闘する事が多く、ファランギース自身もギーヴの技を認めている。
水晶の笛を奏でることで精霊((ジン)を使役したり、その声を聞いたり、人の善悪を判断することができる。