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ダゴンの編集履歴

2015-08-23 15:55:47 バージョン

ダゴン

だごん

ダゴン(Dagon)またはダガン(Dagan)は古代メソポタミアの神、及びクトゥルフ神話に登場する神格。 ダゴンはヘブライ語、ダガンはアッカド語での呼称。

概要

メソポタミアにおいてのダガン

魔神 ダゴン

(この節ではアッカド語名であるダガンと記述)

ダガンは紀元前3000年紀〜2000年紀前半に、ユーフラテス川中流域で信仰された神で、元はその地域での最高神。

テルカやマリ等の都市に神殿があったことが知られている。


特にアッカド王朝においては重要な神で、サルゴンの支配の正当性や、ナラム・シンの遠征成功等がダガンの加護に帰されると共に、公的な祭儀や民間信仰でも重要な神で、人名にもよく使われた。

その反面、メソポタミア南部の地域では、ダガンの名が現れることは極めて稀で、ウル第3王朝時代の街の名前プズリシュ・ダガンの中や、イシン市関連の文書など極一部に限られる。


シュメルの伝承の中にダガンを鋤の発明者とするものがあるが、ダガンの起源や名前の意味や属性について定まった説は現在存在していない。(つまり姿についても不明だが、メソポタミアにおいては例外もあるが神人同形が基本)


2000年紀後半にダガン信仰はエマル市を通じてウガリットに流入、1000年紀初めにはペリシテ人の地(パレスチナ南部)ではダゴンとして信仰された。


ウガリットにおいてのダゴン

ウガリット神話では豊穣神バアルの父で、最高神エル(イルウ)に次ぐ第二位の神とされた。

その神性は穀物神、海神であったとされ、魚の尾または頭を持つ姿で、語源はヘブライ語の『dag(魚)』と『aon(偶像)』から、もしくはウガリット語の『dgn(穀物)』に由来するとされるが、穀物神の属性は、前1500年頃までにはバアルに奪われていたようである。


広い地域で信仰されたダゴンは、「旧約聖書」においてペリシテ人の崇める異教の神として言及されている。

士師記16章では、士師サムソンを捕えた祝いとしてペリシテ人がダゴンに生贄を捧げる場面がある。そしてダゴン神殿で見せ物にされたサムソンは最後の力で神殿を崩落させ3000人のペリシテ人を殺している。

サムエル記(上)6章では、エベン・ベゼルの戦いで勝利したペリシテ人がイスラエル人から契約の箱(聖櫃)を戦利品として奪い、都市アシュドドのダゴン神殿の中に運び入れた。翌朝、ダゴン像が箱の前に倒れこんでいるのをアシュドドの人が発見した。さらに一夜が明けると、戻したはずのダゴン像が倒れ、切り離された両手と頭が神殿の敷居に転がっていた。直後にヤハウェの災いが都市を席巻して人々に腫れ物をもたらしたという。


悪魔としてのダゴン

中世の悪魔学ではダゴンを第二階級の魔神とし、地獄宮廷のパン製造と・管理を司る存在とみなしたとされ、またフランスのオーソンヌの悪魔憑き事件では、修道女の一人がダゴンの名を口にしている。

ジョン・ミルトンの「失楽園」でも堕天使の一人として登場するが、他の堕天使と同じく聖書の異教神として解説されている。


クトゥルフ神話のダゴン

いきなりダゴン


『父なるダゴン』と称されるクトゥルフの従者であり、深きものどもの統率者である。

姿は鱗や水かきのついた手足、魚類然とした面貌を持つ、人間に似た姿であるとされ、深きものどもが長い年月をかけて成長した個体とも言われている。ヒュドラという伴侶がいるとされ、マサチューセッツのインスマスでは両者とクトゥルフを崇拝する「ダゴン秘密教団」が存在した。


H・P・ラヴクラフトの作品から登場しており、特に「ダゴン」「インスマスの影」では物語の怪奇性と旧支配者の恐怖を具体的に際立たせる存在である。


漫画版カルドセプトのダゴンさま

人間たち、がんばらないと死んじゃうわよ?ダゴン様

どうしてこうなっただがそれがいい


漫画版の舞台の世界リュエードにおいて、かつて破壊神バルテアスが創りだしたアンチクリーチャーの内、属性のとして生まれた種族「ダゴン」達の生き残り。

クリーチャーカードでありながら自立した意思を持ち、かつてはを自由に泳ぎながら人の乗るを襲っては魔力を補充し生き延びていたが、主人公ナジャランの師匠ホロビッツとその仲間と戦ったのち、ホロビッツ達と契約、セプター達が集うエンダネス島のセプターズギルドマスターとなる。


人前に現れる姿は人間の少女のようだが、それは化身の一部であり、本体はひとつを浮かべることができるほど圧倒的に巨大な水生生物である。

少女姿の化身も腕がタコのような触手だったり、ギザ歯だったり、アップの際は瞳の瞳孔が水生生物のそれだったりと、異質な姿をしている。

王と言われるだけあり、海の上ではほぼ無敵の強さを誇り、海竜リヴァイアサンの群れも一瞬で壊滅せしめ、かつて群れを組んでいたときは大陸1つを沈めたという、まさに怪物

物語中でも最高クラスの強さを持っている。


強大な力と長く生きてきたことから性格は不遜。基本的に人間を魔力を吸い上げるための餌程度の弱い生き物としか見ていない。

但し、長年の付き合いを持つ内に愛着は湧いているようで、「楽しい存在」として契約を破棄せず付き合っている。

アンチクリーチャーとしては変わり者であるらしく、世界を一度滅ぼすために作られたはずだが、支配されることを嫌い、ただ大海を自由に泳いで生きることを望んでいる。

そんな性格のためか、不遜な態度に混じって少女らしい無邪気さが見て取れる。



漫画版のオリジナルキャラクターながら、傲岸不遜な性格のわりに可愛い少女の外見と振る舞いからか、グーグルにて「ダゴンさま」で画像検索すると本家よりもヒットしてしまうくらい人気があったりする。



関連タグ

メソポタミア神話ウガリット神話 クトゥルフ神話 クトゥルフ

ラヴクラフト


※カルドセプトのダゴンさま用

ロリババア モンスター娘 女体化 擬人化

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