プロフィール
概要
TCG「マジック&ウィザーズ(アニメではデュエルモンスターズ)」を生み出した天才ゲームデザイナーにして、アメリカに拠点を置くゲーム産業企業インダストリアル・イリュージョン社の名誉会長。企業家であると同時に決闘界の頂点に君臨する無敗の王者である。
千年アイテムの一つ「千年眼(ミレニアム・アイ)」の所持者であり、ある目的から海馬コーポレーションの乗っ取りを企む。
そして、KC幹部から出された承諾条件「武藤遊戯を倒す」を満たすために、その祖父武藤双六の魂を千年眼の力でカードに封印し、遊戯を自身が企画した大会「決闘者の王国(デュエリスト・キングダム)」へと招いた。
遊戯との決闘の後何者かに襲撃されたことで、千年眼を奪われ自身も生死不明の重傷を負う。
原作ではその後生死不明だったが、『遊戯王R』にて死亡したことが判明した。
しかしアニメでは生還(これが「アニメはパラレルワールドなのでは?」などと言われる事も)・後のオリジナルシリーズ『ドーマ編』や続編である『遊戯王GX』、更に劇場版2作にも登場しいずれも重要な役割を担っている。
人物像
カタコトでジョークを混じえつつ軽快な調子で話すという所謂「昔の日本人が思い描いた欧米人」をそのまま表したような人物。
しかし、飄々とした振舞いの裏で自身の策謀を張り巡らす策士でもある。
好きな物はワインとゴルゴンゾーラチーズで、王国編では遊戯が予選を戦っている姿を見物しながら優雅に飲んでいる姿が何度か見られる。
また、幼少の頃から漫画(カートゥーン)を愛好していて、後述するように自身専用カードとして創ってしまっている。
デュエルでは千年眼の相手の思考を読み取る力「マインド・スキャン」を利用し、それによって相手の行動を先読みする戦法を得意とする。
前述した行いは千年眼の影響(実際原作者から『彼は千年アイテムによりデュエルモンスターズ(M&W)を製作し世に出す、という役割を与えられた者でもある』と解説されている)も強かったようで、アニメで再登場した後はすっかり改心しており、企業家として精力的に活動しつつ、有望な社員やデュエリストの発掘に尽力している。
『光のピラミッド』では海馬に対し「今の自分こそが力に溺れた者の末路であり、(海馬)そうなってはいけない」と語り、自戒のため亡くした眼の方に義眼を入れていない様子を伺わせた。
時折デュエルすることもあるが、千年眼が無くとも十分な実力の持ち主である。
余談だが彼の嫌いな食べ物がイカに設定されているのは、おそらくペガサスはイカアレルギーという説があるせいかもしれない。
使用デッキ
主力のトゥーン・ワールドを中心としたファンタジックなカードと幻想族モンスターの特殊カードを中心としたトリッキーデッキである。
攻撃力と守備力があまり高くないが、その独特的なカード連携と特殊コンボで相手を翻弄する。
またトゥーンと名の付かないカード以外でもトゥーン系なカードもある。
トゥーン・ワールド
場のモンスターを全てトゥーン化して、トゥーン以外のモンスターからの攻撃を受け付けないという、反則級の能力を持たせる魔法カード。どうやら、遊戯王DMの世界では一般流通していないらしく、創造主であるペガサスのみが保有しているという、チートとも言えるカードである。
海馬はこのカードに敗北する他、青眼の白龍をトゥーン化されるなど、屈辱的な目にも遭っている。
弱点はこのカードが魔法カードである事であり、魔法カード破壊の効果を発動させられればトゥーン化を無効にできる。
OCGではトゥーンモンスターは別種扱いで、「トゥーン以外のモンスターからの攻撃を受け付けない」効果はカットされた……ばかりかライフコストを払わされるのみで何らメリットのないカードに成り果てている。海馬ボーイの仕業だろうか?
アニメでの再登場の際にはこちらに寄せる形になったが、「トゥーン以外のモンスターからの攻撃を受け付けない」効果はそのままだった。
トゥーン・キングダム
アニメGXではOCGとの接合性のためかこのカードを使用しており、こちらは名前を「トゥーン・ワールド」として扱うと共に、デッキのカードを除外する代わりにトゥーンモンスターを戦闘破壊から守る効果を持っている。
発動の際、過去のトゥーン達が城から顔を覗かせるという嬉しい演出もあった。
原作のトゥーン・ワールドの様にモンスターを後からトゥーン化する効果は持っていない。
このデュエルでは「コミックハンド」「トゥーンのかばん」等の様々トゥーンサポートが披露され、それらは2015年になってからキングダム共々ようやくOCG化される事となった。
OCGでの「トゥーン・キングダム」は戦闘だけでなく効果破壊にも対応、更にトゥーンは相手から効果の対象にされないという大盤振る舞いな性能である……除去されればトゥーンが一緒に吹っ飛ぶのは何ら変わっていないが。
ちなみにOCGで最後のトゥーンカードが出てからキングダムがOCGで登場するまで、実に13年の月日を要している。
主力カード
全てのドラゴン族を封印するドラゴン族アンチカード。
原作ではモンスターとして扱われ、攻撃力100の幻想系モンスターの1体となっていた。
封印したドラゴンの守備力を吸収し、遊戯の『デビルドラゴン』や海馬の『青眼の白龍』を封印。特定のカード対策の威力を見せ付けた。
分かりにくいが地味にトゥーン化している。
『ドラゴン族・封印の壷』の効果で封印されたドラゴン族の封印を開放し、そのコントロールを得る強奪効果のカード。
遊戯戦ではこの効果で『デビルドラゴン』のコントロールを得て、海馬戦ではその効果を元にペガサスが挑発的な心理戦で海馬に攻撃を誘い、『コピーキャット』の効果でコピーした『死のデッキ破壊ウィルス』コンボで彼のデッキを破壊した(余談だが壺魔人は『炎』属性であり、本来であればデッキ破壊ウイルスの媒体には出来ないハズなのだが……)。
分かりにくいが地味にトゥーン化している。
ペガサスが最初に召喚したトゥーン系カードにして、トゥーンの中でも唯一の通常モンスター。
大抵は彼が最初に召喚するカードであり、壁役である。
OCGではトゥーンモンスターではないのでご注意。
遊戯の『デーモンの召喚』を『コピーキャット』でコピーし、トゥーン化させた姿。
その高い攻撃力を活かし、何度も何度も攻撃を繰り返した。
しかし『マジカルシルクハット』のコンボを打ち破る為に『魔法を打ち消す結界』を発動してシルクハットが消滅したところで『ブラック・マジシャン』が姿を現し、攻撃しようとするも『魔法効果の矢』で『魔法を打ち消す結界』を『トゥーン・ワールド』に向けられてトゥーン効果を打ち消された。
それにより『トゥーン・デーモン』は『コピー・キャット』の姿に戻されて、同じくトゥーんの力を失った『弓を引くマーメイド』と『ドラゴン・エッガー』と共に、『聖なるバリア ミラー・フォース』の効果で跳ね返った『トゥーン・デーモン』の攻撃を受けて消滅してしまう。
映画『光のピラミット』の海馬戦でも再び登場するが、『XYZ-ドラゴン・キャノン』の効果で『トゥーン・ワールド』が消滅して、もろとも破壊された。
『予言』の効果で奪った『青眼の白龍』を、『トゥーン・ワールド』の効果でトゥーン化した姿。
攻撃力3000とトゥーンモンスターの中でもトップクラスだが、『青眼』に強い愛情を抱く海馬にとってその姿は『惨めな姿』であった為に凄まじい怒りを表した。
『シャイン・キャッスル』のコンボで攻撃力を上げるが、『闇の呪縛』の効果で攻撃力が下げられた上、トゥーン特有の漫画風味の身動きでの回避能力を封じられた為、『青眼の白龍』の攻撃で破壊されてしまう。
その後ドーマ編でも登場。
罠カード『トゥーン・マスク』によってデッキから特殊召喚された。
『収縮』で攻撃力を半減され、『青眼の白龍』の攻撃対象となるが、OCG版には無いトゥーンモンスター特有の耐性で破壊を免れた。
その後『トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール』を召喚するための生け贄にされたが、この時ハンカチを取り出して別れを惜しむなど、元々の姿からは想像もつかないほどコミカルかつ表情豊かなモンスターである。
映画『光のピラミット』の海馬戦でも再び登場するが、『XYZ-ドラゴン・キャノン』の効果で『トゥーン・ワールド』が消滅して、もろとも破壊された。
ドーマ編でペガサスに変装したアメルダが使用したカードだが、『光のピラミット』の海馬戦や『GX』のクロノス&ナポレオン戦でもペガサスが使用。
他のトゥーン系モンスターとは違い、召喚・反転召喚・特殊召喚したターンは攻撃できないと言うデメリットが無い。
『ブラックマジシャンガール』と同様の効果を持つ。
今まで、相手を小馬鹿にしたかのようなカードばかり出してきたペガサスが、遊戯にトゥーンを破壊されたことによって出した、切り札の儀式モンスター。
今までのペガサスのカードとは思えないほど不気味な姿をしている。
『サクリファイス』と『千眼の邪協神』が融合した、ペガサスの最後の切り札。