概要
ステッパーの名前は日本におけるG1(Generation-1)シリーズに登場した連射員ステッパーが由来とされている。
ただし、ステッパーという名前は和製英語なのか、海外独自のシリーズでこの名前を冠したキャラクターが登場する事は全くと言っていい程になく、G1シリーズの復刻トイがアメリカで販売された際には新たにリコシェ(Ricochet:「跳弾」の意)の名が与えられている。
また、『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』にも同名のトランスフォーマーがストーリー中盤から参戦するが、先述のG1シリーズのステッパーとの関連性はない。
G1
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場した副官マイスターの仕様変更品として1987年に発売。
連射員という一風変わった役職だが、海外のwiki等ではガンマンと訳されており、正確な射撃を得意としているとの事。
小サイズのフィギュアがトランスフォーマーの武器に変形する「ターゲットマスター」シリーズの1つとしてリリースされており、黒塗りのボディにトラックスのようなファイアパターンが施されている。
パートナーはマスター星の技師ネブロンで、火炎キャノン砲に変形。
「黒体」としての機能を果たすステッパーの漆黒のボディに集積されたエネルギーを5000℃もの高温の炎として放出する。
ロボットモードではステッパーの肩に、ビークルモードではリアウイングにマウントされるが、カーモードでは逆流を防ぐ為にセーブがかかり、通常の2連ビーム砲へと切り替わるようになっている。
ネブロンはとある任務中に物質代謝機能を破損したステッパーを助けるべく、彼のパートナーとして志願したという過去があり、ステッパーのボディに自らを共生させる事で生命維持を可能としている。
因みにアニメには一切登場していないが、漫画版『トランスフォーマーザ☆ヘッドマスターズ』では同じターゲットマスターのアートファイヤーらと共に活躍している。
テックスペックによれば、「怒りっぽいが、正義感は人一倍強い」性格との事。
ただし、同型のマイスターとの関連性については言及されていない。
当時は日本限定のキャラクターで、アニメ未登場という事もあってか玩具の製造数自体も多くはなく長らくコレクターの間でレアアイテムとして高値で取引きされていたが、2004年に「トランスフォーマーコレクション」シリーズの1つとしてめでたく復刻されている。
後に海外でもハズブロから発売されており、リコシェという名で知られるようになった。
また、玩具のみで展開される「トランスフォーマーユナイテッド」では、同シリーズのオートボットジャズ(マイスター)の仕様変更品としてミリオン出版から受注生産限定で発売された。(現在は販売終了)
マイクロン伝説
元十連部隊所属のサイバトロン戦士。役職は情報員で、スポーツセダンに変形。
海外版「Transformers Armada」における彼の名はサイドスワイプ(Sideswipe)だが、G1シリーズの同名のキャラとの関連は全くない。
憧れのシルバーボルトを追いかけて地球に来た戦士だが、彼にはまったく相手にされなかったためにホットロッドの部下になり、命がけで自分を救ってくれたホットロッドを「兄貴」と慕う。
普段はおとなしいが、ビークルモードでは乱暴な言葉遣いになるなど、少々多重人格気味(ムックによれば思考回路にターボが掛かるだけなので、多重人格ではないとされる)。
必殺技はホットロッド直伝の「ジャイアントアッパー」。
パートナーマイクロンはチャーで、彼とエボリューションする事により高速形態に変形できる。
シャッタード・グラス(リコシェ:イラスト左)
善悪逆転世界における悪のオートボット戦士。ジャズとはスパーク(魂)を分け合った双子の存在だが、クールなジャズに対して常に躁状態で凶暴な性格。オプティマスプライムのボディガードを務める。カラーリングはバイナルテック版マイスターのレプリカオートマトン・Zoom-Zoomに近い。ロディマスの命令でオプティマスを暗殺しようとしたリモートパトロール6との戦闘の際、オプティマスの盾にされてしまう…