概要
別名「デイダラボッチ」「天目一箇神(あまめのひとつのかみ)」「ダタラ」と様々。
最強のチャクラを持つ全尾獣の集合体。世界を循環する自然エネルギーそのものであり、感情や自我は持っていない。
九尾(九喇嘛)曰く国造りの神でチャクラの始まり。この世界の地形は全て十尾が創ったと言われている。
そのチャクラはあまりに強大かつ邪悪であり、六道仙人が自らの肉体に封印するまで人々を苦しめていた。十尾の人柱力になった六道仙人の力は、人外の域にまで達したと言われている。
六道仙人は死ぬ少し前に、チャクラを9つに分け、陰陽遁により九匹の尾獣にした。チャクラを抜かれた十尾の抜け殻(別名:外道魔像)は封じられ、月(別名:封印石)になったとされている。
月の眼計画
輪廻眼を開眼したうちはマダラが、外道魔像を月から口寄せしたのが、全ての計画の始まりだった。その後暁を利用することで、各地に散らばった尾獣を人柱力から引きはがし、一~七尾までを魔像に投入させる。
マダラは自身の輪廻眼を一時的に長門へと移植し、裏から彼を操り利用していた。
頃合いを見て、長門に自らの命と引き換えの「輪廻転生の術」を発動させ、マダラが全盛期の状態で復活する予定だった。完全復活すれば、マダラは十尾の人柱力になれるため、かつての六道仙人と同等の力を手に入れられるようになる。マダラの最終目的は十尾の力で「無限月読の術」を発動し、全世界を一つの夢(幻術)で統一することである。
第四次忍界大戦
最後に残った八尾と九尾を奪うため、トビ(うちはマダラ)が五大国に戦争をけしかけるも、ナルト達の必死の抵抗にあう。
やむなく彼は二匹のチャクラの一部だけを使った、不完全な十尾を復活させる。柱間細胞とうちは一族の力を併せ持つマダラ達によって操られた十尾は、強大な兵器として、忍連合の前に立ちはだかる。
トビ曰く不完全な十尾でも無限月読の術は可能とのことだが、果たして・・・
正体
『神樹』と呼ばれる途方も無い大きさの樹。
人がチャクラという概念すらもたないはるか昔、その時代においても人々は争い続けていたが、神樹はそんな争いに関わることなく神柱として崇められていた。
そしてある日、千年に一度実るという神樹の実が宿り、伝承ではその実に決して手をだしてはならないとされていた。しかし、争いに勝つために神樹の力を得ようと、大筒木カグヤという名の姫が禁断の実を口にした。神の力を得たかぐやは争いをたった一人で治め、最初にチャクラを持った人となった。そして彼女が生んだ『大筒木ハゴロモ』は生まれながらにチャクラを宿していた。
しかしチャクラを奪われた神樹はそのチャクラを取り返そうと動き暴れだし十尾と呼ばれる怪物と化した末、ハゴロモによって止められた。そしてハゴロモはチャクラの教えを説き、忍宗を始め忍の祖となり、六道仙人と呼ばれた。
つまり元々チャクラを奪ったのは人間の方であり、神樹はそれを取り返そうとした挙句、バラバラに引き裂かれて封印されたわけである。
……と、思われていたが。
更なる真実(※ネタバレ)
上記の正体は黒ゼツによって改竄された六道仙人の石碑からくるものであり、十尾の本当の正体は神樹と融合したカグヤ。我が子二人へ分散されたチャクラを取り戻そうとした結果、ハゴロモとハムラによってチャクラを抜き出され、黒ゼツを産み落とし外道魔像として封印されたというのが真実である。つまり、神樹自体は人類への攻撃意思は持っていない。しかし、黒ゼツ曰くこの事はハゴロモも知らなかったらしく、もしかすると十尾に関する記述は手を加えられていないのかもしれない。
黒ゼツによってカグヤは復活を果たすものの、ナルト達の奮闘によって始球空間で月と化し、今度は黒ゼツ諸共封印された。
その他
花はラフレシアに酷似しており、大型の尾獣玉砲としても機能する。自在に好きな箇所にすきなだけ生やすことが可能であり、対処が非常に困難。「無限月読」発動の際には、「写輪眼&輪廻眼」がセットとなった特大の「十尾の眼」を房から真珠のごとく覗かせる。なお、樹本体の生成に、尾獣達のチャクラがどれ程消費されるのかは不明である。
神樹のモデルとなったのは、恐らく北欧神話に登場する世界樹(ユグドラシル)とされる。