「我慢は体に毒だぞ」
演/加藤厚成
概要
細菌・生物兵器などの専門知識に精通しているナイトレイダーの隊員の1人。
チームでは分析を担当しており、有能だが決して出しゃばらずに黙々と任務をこなし、ハッカーとしてもプロ級の腕前を持つ縁の下の力持ちで、孤門とは互いに冗談を言い合う兄貴分でEpisode.EXでは詩織が失恋の悲嘆から無理に明るく振る舞おうとしている心中を察して慰めるなど、和倉英輔と並んで暗くハードになりがちな作品やチームの良心的役割を担う(ちなみに一部ではEpisode.EXの後、詩織と付き合い始めていたのではないかと実しやかに囁かれている…)。
5年前の新宿大災害の隠された真相に迫る、Episode.35において1人コマンドルームに残り、基地のシステムをジャックして的確なアドバイスをして他のメンバーたちの反乱を全員無事に無傷で成功させる以外にはほとんど物語の分岐点や重要な場面にかかわることも無く、彼を中心に置いたEpisodeも作られることもない為、ある意味空気のようなモブキャラと思われていたが…。
以下ネタバレ
「全ては、俺が真の姿を取り戻すための…
―――道具だ‼」
本物の石堀光彦は本名“山岡一” という名の来訪者研究チームの一員である青年科学者で、18年前、プロジェクトに協力する超能力者の少年“海本隼人”の口から来訪者たちの末路とダークザギの脅威を知らされ深い絶望に陥っていた際に密かに既に地球へとやって来ていたザギに肉体を乗っ取れて死亡しており、ウルトラマンノアとの対決でほとんど力を使い果たし肉体を失ったザギが完全復活を遂げるまでの依代と他のデュナミストたちを傍で監視する為に記憶を操作して偽りの記憶を植え付けるのと同時に、来る日までの経緯を見守るために暗躍していた。
さらに孤門がデュナミストの素質があると警戒し、あわよくば自身の操り人形(山岡一の肉体を失った時の保険?)にしようとしていたフシもある。
なお、完璧に正体を隠すためにスペースビーストたちの指揮権を自身の復活の為の道具として利用している溝呂木やリコに全て与えていた為に自身では制御することが出来ないために殺されそうになったことがある(最もザギにとっては彼すらも道具にすぎないので、別の人間の体を乗っ取れば済むだけの話なので何の問題も無かったのだろうが…)。
その為、最終回で全ての準備か整い、本性を現すまでは回りは勿論、(一部の勘のいい人や後半OPの複線に気付いた人を除いて)視聴者にすら正体が発覚することはなかった。