ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

申公豹の編集履歴

2015-12-05 20:41:31 バージョン

申公豹

しんこうひょう

中国の小説『封神演義』の登場人物。並びに派生作品に登場するキャラクター。

原作

元始天尊の弟子で、太公望にとっての弟弟子にあたる闡教の道士。宝貝「開天珠」を持ち、宝剣を武器にする剣術使いでもある。白額虎にまたがって空を飛ぶ。

仙術の腕前に自信があり、首だけでも生きることが可能だが、精神面の修行は怠っていたため、才能はあっても性格は傲慢。師から『封神計画』という大任を言い渡された太公望に嫉妬し、商(殷)に味方しようと太公望を誘導するも失敗。その様子に気づいた闡教の南極仙翁に殺されかけるが、太公望の取りなしでその場は助かる。

しかし、この一件以降は太公望を強く逆恨みし、竜鬚虎十天君殷郊殷洪兄弟、土行孫呂岳、三仙姑(趙公明の妹たち)など、多くの仙人・道士を周と敵対するように仕向け、ことごとく太公望を妨害する。一度は闡教十二仙の衢留孫に捕らえられ、「今度やったら北海眼に封印されても文句を言いません」と泣き落としを行い、二度と妨害しないことを誓うも、その後あっさり反故にして再度敵対。


『万仙陣』で再登場し、『八虎車』に乗って截教軍に寝返って戦うが、通天教主がその恩師(上司)でもある鴻釣道人に説得されて降参し、負けを悟って逃亡。敗北後は誓い通り北海眼に押し込まれるが、それでも死なないなど、かなりのしぶとさを発揮した。最後は生きた肉体を保ったまま『分水将軍』に封じられた唯一の存在として物語から姿を消す。これは冬は海水を凍らせ夏は氷を溶かす、四季の巡りを司る神格とされる。


封神演義の登場人物は、実在の中国の神格からとったものが多いが、申公豹はこの小説『封神演義』が初出である。彼が封じられた『分水将軍』も架空の神格だが、『封神演義』の流行に伴って実際に廟が建てられている。


安能版

「条理が曲げられたのを見て閑人騒ぎ出す――。おれはその閑人じゃよ」


安能務編訳による講談社文庫版では、原作版と比べて大分異なる人物像となっている(訳、とはなっているものの、大幅な改変が加えられている)。

太公望を別段恨んではおらず、妖怪出身の多い截教を差別する闡教が企てた陰謀である『天数』(原作では避けられぬ運命とされている)に逆らうために、太公望姜子牙に授けられた『封神計画』妨害をする。世話好きで理不尽なことを見過ごせない性分だが、シニカルな一面も併せ持つという、原作よりもかなり理性的かつ大人物として描かれている。闡教側に非人道的とも取れる設定が追加されていることもあり、彼自身が一種のダークヒーローとして、物語の解説役兼もう一人の主人公という立ち位置になっている。上述の漫画版で猛威を振るった『雷公鞭』を持ち最速の霊獣『黒点虎』に乗るようになったのも、この安能版からである。


光栄によるシミュレーションゲーム

光栄封神演義には青髪で中性的な顔の少年として登場し、ちょっかいを出すトリックスターである。性格は原作と安能版を足したような雰囲気で、実力派の気まぐれ者。主人公・太公望をライバル視した設定からか愛蔵版ではお手合わせ可能。彼が属する五行は金であり、太公望の属性である木属性の天敵である。



藤崎竜の漫画(及びそれを原作としたアニメ)

CV:石田彰


「私の美学に反します!」


最強の宝貝・雷公鞭を持ち、最強の霊獣・黒点虎に乗る最強の道士。常に飄々としており神出鬼没、三大仙人や崑崙山金鰲島の有力者とも繋がりがある。三大仙人の一人である太上老君の一番弟子であり、最初の話し相手であるという。

本人曰く5000年生きているらしく、物語の根幹に関わる重大な秘密にも自力で辿り着いている。


物語の序盤に太公望と戦うことになり、圧倒的実力差で太公望を撃破する。その際太公望が放った攻撃が掠り流血。生まれて初めて自分にを流させた太公望を「のあるいい道士」とライバル認定し、以降何かと太公望の前に姿を現すようになる。

他人に束縛されるのを嫌う自由人だが、同時にかまってちゃん気質なので無視されると慌てて追いかけてくる一面も。


自分の美学というものを非常に重視しており、ピエロのような奇抜な格好もその美学から来ている。美学に反するものには容赦なく、特に服装を馬鹿にする者にはもれなく雷公鞭による電撃をお見舞いする(実際太公望もお見舞いされた)。

常に敬語で話すつかみどころのない物越しの人物(安能版ではもっと砕けた口調だった)。


なお、連載当時は性格や立ち位置などから某キャラクターとの類似性がよくネタにされていたが、アニメ化の際は中の人が同じとなり話題になった。


スーパー宝貝・雷公鞭

を発生させる宝貝。アイスクリームを合体させたような形状をしている。

仙人界の宝貝の中でも最高の威力を誇り、手加減した一撃でも中国全土の空を覆うほどの雷を発生させた。


関連イラスト

悪趣味なあのひと色々なアングルで最強道士私の美学に反します!封神演義4


注意

上記のように、原作における申公豹と安能版や漫画版の申公豹は別人レベルで性格が違う。原作の彼は断じて最強キャラではなく、『雷公鞭』という宝貝も一切登場しない。『訳』と銘打っている安能版が広く普及したことや、それを下敷きとした藤崎竜の漫画版がヒットしたことで、最もキャラ造形の誤解を受けやすいキャラクターとなってしまっている。

漫画における申公豹は安能務による独自解釈を受けた小説『封神演義』に登場するダークヒーロー」としての申公豹を更にリ・イマジネーションした者であり、原作とは完全に別のキャラであることに注意してほしい。


関連タグ

封神演義

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました