概要
「どうも人間サマのことは、ややこしくてわかりにくい」
安能務訳の封神演義に登場する霊獣であり、原作小説での名前は白額虎。
主人公である太公望が竜の霊獣に縁がある(四不象、竜髭虎)ため相対する虎がモチーフになったと思われる。
申公豹が騎乗している霊獣。
かつて申公豹が人間の賢者・許由だったころに出会った白い虎。岩だと思って許由が腰かけたところ、虎が起き上がったので驚いたのが二人のなれそめ。
それを見ていた仙人・雲中子が面白いと思い、許由を仙界へと連れて行った。
許由が修行していた間、黒点虎は近くの軒轅廟にいた天界の聖者である千里眼・順風耳に彼らの術を教わり、また初歩的な飛行能力も得た。
その後、仙人・申公豹として帰ってきた申公豹に、仙界随一の飛翔能力や妖怪を捕食する腕前などを教わっている。
おしゃべりで陽気な性格で、話し相手を捕まえるといつまでもしゃべり続ける。
また、千年以上生きているので妖怪・仙人になれる要素があったが、申公豹との相談を経てあえて変化の術を学ばず、虎としての自由な生き方を選んでいる。
なお、安能版や藤崎版ではベラベラしゃべりまくっているが、原作小説では別にしゃべらない。実質、申公豹や雷公鞭と同じく安能務氏のオリジナルキャラクターである。
また、少女漫画「封神しない演義」では白額虎と「2匹で1チーム」という設定で登場する。
藤崎版
「申公豹ってさ。ヒマ人だよね」
本作を下敷きとした藤崎竜の漫画(メイン画像参照)では巨大な猫のような外見をしている。
つかみどころがないままに爆弾発言をかます申公豹に対する的確なツッコミ役・驚き役といった立ち位置をキープしている。
「最強の霊獣」と設定されていたが、作中で戦闘能力を披露することはついになかった。