孤門一輝
こもんかずき
演:川久保拓司
人物像
『ウルトラマンネクサス』の主人公。
明るく前向きな心優しい青年。24歳。身長は180cmと歴代主人公の中でも高身長。
元は警視庁のレスキュー隊に所属。幼少時代に川で溺れていた所に「諦めるな」の言葉と共に自分を助けてくれた人物に影響を受けて人の命を守る事への熱意を抱いてこの仕事に就いていたが、その際のトラウマが原因でレスキュー隊の仕事を思う様にこなせなかった。
第1話にて「TLT」の精鋭チーム・ナイトレイダーの隊員に選抜された。本部へ向かう途中でペドレオンに襲われた所でウルトラマンネクサス(この際に変身していたのが2代目デュナミストの姫矢)に救われ、それまで知らなかったスペースビーストの存在を知る事となる。
ナイトレイダーでの過酷な戦いの中で傷つき迷いながらも、ビーストの脅威から人々を守る為に戦う。
斎田リコと言う恋人がいたが、彼女は実は孤門と出会ったその日に溝呂木の手によって殺されており、最終的に彼を庇って消えてしまう。
様々な経験を通じて逞しく成長し、姫矢に導かれると同時に支えとなり、3代目デュナミストである憐に対しては逆に良き兄貴分として接し、支えとなる。
当初は考え方の違いから衝突が激しかった凪とは、戦いを通じかけがえのないパートナーとなった。
史上初の
孤門は主人公であるにも関わらず、第1話にて変身しなかった人物としても有名。
基本的にネクサスを支える側であり、変身したのが最終話と言う異色の存在となった。
総合的な人物評価
当初は様々な過酷な体験への恐怖や苦悩からヘタレキャラな印象が強かったが、リコの死を乗り越え、最後まで戦い抜く事を決意しデュナミストを支え続けた。
そして憎しみに呑まれて闇に消えかける凪を激励するまでに成長し、最終話で漸く変身したが、この際に姫矢のジュネッス、憐のジュネッスブルーへの変化を遂げ、更にはネクサスの本来の姿であるウルトラマンノアへと変身を遂げ、見事ダークザギを打ち破り、1年後もナイトレイダーの隊員として戦い続けている。
これらの展開からも、様々な困難を乗り越え、諦めない強さを身に付けた事が大きな評価となり、「正に主人公」と好評を受けている。
余談
苗字の表記は「孤門(「孤独」の孤)」だが、「弧門(「括弧」の弧)」や「狐門(きつね)」などと、よく間違えられる。ウルトラシリーズで名前(というか苗字)を間違えられやすい主人公の上位である。
それどころか、公式サイトですら堂々と「弧門」と間違えている箇所があるという体たらく。
幼少期に川で溺れていた孤門を助けた人物の正体については、放送短縮の影響などもあり劇中で掘り下げられなかったため、その正体は一切不明であり、公式HPにも詳細は書かれなかった(孤門自身はこの人物のことを「宇宙人」と称していた)。
後に関連書籍に掲載された情報によると、どうやら孤門自身であったらしく、最終話でレーテの闇に捕らわれた西条凪を救出すべく闇の奔流の中に自ら飛び込んだ際、過去の記憶とシンクロ、さらにレーテ内の高エネルギーにより時間軸にズレが生じていたため、凪と同時に過去の自分自身の手を同時に掴むことになり、その命を救うことになった…ということだったらしい。
演じた川久保氏は、後に『ウルトラマンX』にも橘さゆり副隊長の夫:橘祥吾の役で特別出演している。ネクサス登場回である。
娘と共にカナダに在住して医師をしているという設定で、突如出現して娘たちを襲っていたベムラーと、それを倒すために飛来した、妻:さゆりの変身したネクサスの戦いを目撃。その際、ネクサスとわずかだがアイコンタクトを交わし、何かを悟ったような表情を見せていた。