概要
遊戯王ZEXALⅡにて登場したRUM(ランクアップマジック)の一種で、No100超えのナンバーズである「オーバーハンドレッド・ナンバーズ」専用のRUMである。
イラストは見出しの様にバリアンの紋章に北斗七星が描かれている。
誕生の経緯
記憶を取り戻したナッシュが来たる決戦の為にバリアン七皇に与えた
初使用は「Ⅳvsナッシュ」戦、および平行して行われていた七皇たちのデュエルで「バリアンズ・カオス・ドロー」により七皇6人が同時にドローして発動させた
ちなみにベクターも所持しているはずだが、この時のデュエルでは一人観戦していたため唯一使用せず、その後のデュエルでも使わなかったため、彼だけが唯一の未使用決闘者である。(ナッシュとの因縁を考えれば素直にナッシュから与えられた力を使うとは思えないが)
性能
アニメ版
通常魔法
自分のエクストラデッキ・フィールド上・墓地の「No.10X」と名のついたモンスターエクシーズ1体を選択して発動できる。(Xは1~7の任意の数値)選択したモンスターがエクストラデッキ・墓地に存在する場合、選択したモンスターを召喚条件を無視して自分フィールド上に特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
その後、選択したモンスターよりランクが1つ高い「C」と名のついたモンスターエクシーズ1体を、自分のエクストラデッキから、選択モンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。
ご覧の通り、規格外と言える効果を持つ。
普通のRUMの様に扱えるだけでなく墓地やエクストラデッキからでも容赦なくエクシーズ召喚行えるというそれまでのエクシーズ召喚の根底を覆すものとなっている。
分かりやすく言えば「このカード1枚だけで切り札級のモンスターを一瞬にして召喚する」と言えばどれだけ凄まじいか想像に難くない。
しかもランクアップ効果を無視すれば元となったモンスターのランクより1つ高いCX(カオスエクシーズ)、CNo(カオスナンバーズ)のどれにでもランクアップ出来る(アニメでは割とランクアップ範囲が広いのは良くあることだが、これはその上を行く)。
更にこれだけ強力にも関わらず発動時にコストも代償も制約も一切無しというとんでもない有様
以上の様に明らかに1枚のカードが持っていいレベルの効果ではない(事実、この効果を遠くから見ていたベクターも「人間共が束になっても勝てる訳がない」と感想を述べている)。
ナッシュの言う「人間には到達出来ないカオスの深淵」にふさわしいカードである。
そして「PRIMAL ORIGIN」にてOCG化されるのが決定し、アニメで登場した強力なカードは過剰なまでの弱体化が施されている事が多々あるのでどうなるか心配されていたのだが……
OCG版
通常魔法
自分のドローフェイズ時に通常のドローをしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ1の開始時に発動できる。
「CNo.」以外の「No.101」~「No.107」のいずれかをカード名に含むモンスター1体を、自分のエクストラデッキ・墓地から特殊召喚し、そのモンスターと同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」と名のついたモンスターをその特殊召喚したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「RUM-七皇の剣」の効果はデュエル中に1度しか適用できない。
なんとほぼ原作再現されていた。
フィールドには対応しなくなりランクアップ先も対応しているCNo.のみになったものの墓地、エクストラデッキには対応している。
デュエル中に1度しか使えないがそれ以外の制約やデメリットは一切無し
発動条件の「自分のドローフェイズ時に通常のドローをしたこのカードを公開し続ける」という特殊な発動条件により最初の手札にあったりカード効果でのドローで手札に加わった場合、完全に手札で腐るという弱点と、メインフェイズまでにマインドクラッシュ等の手札破壊効果で妨害される危険性があるという弱点がある。
実はこの発動条件は、原作での再現にもなっている。
「自分のドローフェイズ時に通常のドロー」はシャイニングドローのバリアン型である「バリアンズ・カオス・ドロー」の再現、「カードを公開し続ける」の部分は「Ⅲ&Ⅴvsミザエル」でミザエルがわざわざⅢとⅤに公開している(しかも、とある理由でランクアップできなかった)場面と「ナッシュvsベクター」戦でベクターの永続魔法《ドン・サウザンドの契約》(互いに毎ターン、ドローしたカードを公開しモンスター以外ならそのターンの通常召喚禁止の効果を持つ)の効果により、ドローしたカードを公開しなければならなかった所から来ている。
以上から、弱点は色々とあるものの原作再現はかなりできており性能も一発逆転が狙えるロマン溢れる性能からファンからの評価は高いものになっている。