No.101S・H・ArkKnight
なんばーずひゃくいちさいれんとおなーずあーくないと
「現れろ!No.101!」
「満たされぬ魂を乗せた方舟よ!」
「光届かぬ深淵より浮上せよ!」
「S・H・ArkKnight!」
バリアン戦士としての記憶と使命を思い出し、九十九遊馬達との決別を決意し、バリアン七皇リーダーとして立ち塞がったナッシュ(神代凌牙)が使用する、ランク4・水属性・水族の効果エクシーズモンスター。
本来なら存在しない筈である、100以上の数字を冠するナンバーズ、オーバーハンドレッド・ナンバーズに属する一枚。
見た目はまさに機動兵器・機動要塞、SF作品やロボットアニメ・シューティングゲームに出て来ても違和感が無いであろうイラストである。しかし、種族は機械族ではなく水族扱いである。弾幕を張ったりするし、水・海っぽいところは効果発動時に碇を出すぐらいなのに。
名前にナイトと書かれているが戦士族では無い。それどころか戦士の要素が無いじゃないかと思うが、中央の赤い円形のコア部分に謎の人型が確認できる。こいつがこの兵器を動かしているのだろうか。この様式は『機動戦士ガンダム0083』に登場する兵器「デンドロビウム」と同じである。
カード名のS・H・Ark Knightは「サイレント・オナーズ・アーク・ナイト」(Silent Honors Ark Knight)と読む。S・H・Arkはshark(シャーク・鮫)ともなり、凌牙の異名と掛けている。公式サイトでは「まだ遊馬の仲間であるシャークとしての気持ちが残ってる」と記されている。
「オナーズ(Honors)」は「名誉・尊敬・信義」を意味する「Honor」の複数形であり、この形だと「(トランプにおける)切り札」の意味も加わる。
「アーク(Ark)」は「箱舟」という意味であり、ナッシュにバリアン世界の未来が掛かっている事を示している。
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/攻2100/守1000
レベル4モンスター×2
「No.101 S・H・Ark Knight」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を2つ取り除き、
相手フィールドの特殊召喚された表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
OCG第8期第7弾「LEGACY OF THE VALIANT」で登場。
ナンバーズ共通の破壊耐性効果は消去され、前半の効果で消費するエクシーズ素材の数は2つに増えている。また、特殊召喚された表側表示の相手モンスター限定と、厳しく制限が掛けられた。
だが、この効果は破壊や除外に対する耐性を無視して一方的に排除する事が可能。加えて墓地に置かないため、墓地へ送られた時の効果(エクシーズ素材はフィールドのカードじゃないのでフィールドから墓地に送られた場合の効果を発揮できない)や蘇生等での利用・墓地肥やしもしばらく妨害できるため、非常に強力。
エクシーズ素材の消費が2つと重いものの、言い換えればエクシーズ素材を墓地に送った後で他の用途に使いやすくなったり、エクシーズ素材が持つ墓地へ送られた時の効果を発動しやすくなったりするメリットもある。
ただしあくまでも攻撃表示のモンスター限定なので守備表示のモンスターは吸収できず、守備表示となって効果を発揮する超重武者とは相性が悪い(逆に超重武者デッキの場合、戦闘以外の除去が苦手なので相性は悪くない)。
また、スピリットモンスター、妖仙獣、インヴェルズ、武神など通常召喚やアドバンス召喚によってアドバンテージを稼ぐことに秀でたカテゴリーを苦手としており、ペンデュラム召喚カテゴリーとの相性も微妙。
リンク召喚主体デッキには天敵にもカモにもなり得る存在で、守備表示にできないリンクモンスターを吸収できるが、その素材として起用されるトークンを効果で除去できない。
後半の効果である破壊耐性効果も色々とありがたい効果。前半の効果を使っても1回はこの効果を使える。
自分の魔法・罠などによる除去にも対応できるため、激流葬で表側守備モンスターなどを流しつつ、このカードをフィールドに残すという芸当も可能。
また、エクシーズ素材にレベル4を指定し、特に素材先の制限が無いため、どのデッキにも投入出来る。
その汎用性と手に入りづらいレアティのせいかスーパーレアよりも珍しく相場価格が高かったが、2016年2月に再録されてからは価格が下がった。
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/ATK 2100/DEF 1000
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するモンスター1体をこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。
このカードが戦闘及びカードの効果で破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材1つを取り除く事ができる。
アニメ本編でのナッシュ初デュエルである、Ⅳとの戦いで召喚された。
自身のカード効果によって「No.15ギミック・パペット-ジャイアントキラー」をエクシーズ素材として取り込み、艦隊砲火攻撃でⅣにダイレクトアタックを決めた。
しかし、次のⅣのターンで魔法カード「オーバーレイ・ダーク・リンカーネーション」の効果でジャイアントキラーを取り返され、さらに「RUM-アージェント・カオス・フォース」でジャイアントキラーは「CNo.15ギミック・パペット-シリアルキラー」へとランクアップされてしまう。破壊耐性効果で効果破壊こそ免れたものの、シリアルキラーの攻撃は耐えられず破壊された。
が、しかし・・・。
ドン・サウザンドとの決戦でも召喚されダイレクトアタックに成功している。また、「CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー」を装備しパワーアップした。その際の攻撃はArk Knightのパワーを受け取ったホープレイ・ヴィクトリーが行っており、攻撃名も「ホープ剣 アーク・ナイト スラッシュ」になっている。
攻撃名は「ミリオン・ファントム・フラッド」、全砲門からの砲撃で敵を撃滅する。相手モンスターをエクシーズ素材にする効果名は「エターナル・ソウル・アサイラム」、碇を射出し相手モンスターを引き寄せて艦内に収納する。
実はナッシュがこのカードを入手した経緯は明かされていない。
記憶を思い出した際にNo.107銀河眼の時空竜同様にバリアン世界で捕獲した、自身が持っていたかドルベから託されたなどの説が考えられる。
ページ上部の召喚口上だが、このモンスターの召喚口上であるとともに、使用者であるナッシュ自身の決意表明と解釈できるものともなっている。
「満たされぬ魂」をナッシュを慕っていた国の戦士などの人々、「方舟」をバリアン世界と考えるなら、記憶を失い使命を忘れていた(=光届かぬ深淵)ナッシュがそれを思い出し、バリアン世界に転生した人々の救われない魂を救済するために戦うことと捉えることができるだろう。
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