妖仙獣
ようせんじゅう
「我ラ疾風ノ如ク神出鬼没――」
『ブースターSP-トライブ・フォース-』にて登場。
主に妖怪をモチーフとした和風のテーマであり、属するモンスターは全て風属性で統一されている。
多くのモンスターが召喚もしくは特殊召喚に成功した時に発動する効果を持っている。
また、所属するモンスターの多くが、召喚(特殊召喚)したターンのエンドフェイズに手札に戻るという、スピリットモンスターに似た効果も有している。
レベル10の魔妖仙獣大刃禍是が切り札となるペンデュラム召喚のテーマであるのだが、レベル4の鎌壱太刀、鎌弐太刀、鎌参太刀がそれぞれ「召喚成功時、同名カード以外の妖仙獣を追加召喚できる」という効果が特に強力。
重要なのが「特殊召喚」ではなく「召喚」であるため、ペンデュラム召喚を含めた特殊召喚ができない状態でも大量展開ができるという地味ながらもインチキな性能を持つ。
加えて鎌壱太刀はバウンス効果、鎌参太刀はサーチ効果、鎌弐太刀は鎌参太刀の効果を発動しやすくできる直接攻撃効果を持っており、これらを展開するだけでアドがとれるのも魅力の一つ。
毎ターン手札に戻るので除去も受けにくく、これらの効果も自動的に毎ターン使用しやすい。
これにより上記の鎌壱太刀3兄弟(アニメより)を軸にし、「虚無空間」や「マクロコスモス」などのメタカードを大量に積んだようなデッキが妖仙獣のスタンダード、つまりはペンデュラム召喚のテーマなのにペンデュラム召喚をしないほうが強いというテーマになっていた。
現在ではペンデュラム召喚を主軸にした型と通常召喚とメタカードで戦う型のそれぞれについて新たなカテゴリ内のサポートカードやその他相性の良いカードが新たに登場している。
更にはアドバンス召喚のギミックも組み込めるため、通常召喚で攻めてよし、アドバンス召喚やペンデュラム召喚を絡めてもよしと使用者の工夫次第で幅広いデッキ構築が可能なカテゴリーとなっている。
余談だが、このカテゴリの一部のモンスターは読みが異なるため魔妖(まやかし)には含まれない。
「妖仙獣」に関するカウンター
アニメ『遊戯王ARC-V』にて登場。
レオコーポレーションがペンデュラム召喚を研究するサンプルとして沢渡シンゴに与え、舞網チャンピオンシップ1回戦vs榊遊矢戦にて使用した。
沢渡というキャラクター自体、その名前の由来(群馬県吾妻郡中之条町の沢渡神社からではないかと言われている)から元々妖仙獣の使用者になる予定であったと言われていた(ただしこの名前の由来自体が、不確定情報ではある)。
デュエルでは、鎌壱太刀3兄弟を大量展開しつつ「修験の妖社」と妖仙獣鎌参太刀のサーチ効果で手札を増やし、さらに妖仙獣大幽谷響を手札に控えさせる事でフィールドががら空きになるデメリットをカバーするなど手堅い戦術を見せた。
また、「妖仙大旋風」と「妖仙郷の眩暈風」を合わせた「沢渡レジェンドコンボ 妖仙ロスト・トルネード」によるデッキバウンスは観客からも賞賛された。
なお、この時登場した新規カードも後に全てOCG化したが、肝心のカードはデュエル終了後に回収され、さらに沢渡も再登場時は「魔界劇団」という別カテゴリを使用している。