概要
「ジャンクション」という独自の成長システムの導入、敵キャラクターのレベルが味方パーティのレベルに合わせて上昇するレベル連動制、ポケットステーションへの対応など、従来のシリーズとは一線を画した斬新なシステムが話題を呼んだ。
また、シリーズとしては初めての主題歌及び生オーケストラが起用されたり、アルティマニアの出版もこの作品が初である。
とにかく異色作。
しかし、その独特なシステムや世界観、恋愛や学園生活を主軸に置いたストーリーなど、異色がゆえにユーザーの間で激しく賛否が分かれる。
好き嫌いの差は、おそらくシリーズ最大。
テーマは「愛」であるが、上記のように恋愛だけの愛ととらえたユーザーがとても多かった。
実際には恋愛も含むそれ以外の家族愛、友情、などさまざまな人間関係の中の絆のすべての愛をテーマとしたストーリーであり、主人公だけでない一人一人のストーリーを楽しむことができるのでクリア後も視点が変わり何回でも楽しむことができる作品ともいえる。
上記にあるように学園ものである為、メインキャラクターのほぼ全員が未成年である。
それ故か突拍子もない行動を取るシーンが多々あり(特にスコール、リノア)、そこが批判の的となっている面もある。
だがその青臭さが本作キャラの魅力でもある。
プレイの際には主人公に感情移入するというより、見守るような視点でプレイするとより良いかも知れない。
「(当時はわからなかったが)自分が大人になってからプレイし直してみるととても感動した」という評価も少なくない。
オリジナルのプレイステーション版のほか、いくつかのバグが修正されたWindows版が発売された。
またゲームアーカイブスでも配信されている。
特徴
ジャンクションシステム
本作特有のキャラクター強化システム。
召喚獣(G.F.と呼ばれる)や魔法を各ステータスに直接装備することで能力を上昇させる、従来の武器や防具の装備にあたるシステム。
魔法を個数でストックするため、従来のMP制は廃止されている。
適切に利用することでステータスが大幅に上昇する為、このシステムを理解できているか否かによって、このゲームの難易度は極端に変わる。
また、このシステム自体が本編の設定と密接に関連しており、ストーリーにおける重要なキーワードとなっている。
G.F.(ガーディアンフォース)
従来の召喚獣。
今作では召喚魔法として使うだけではなく、G.F.自身もキャラクターと同じように成長し様々なアビリティを習得していく。
一種の装備品でもあり、上項ジャンクションシステムには欠かせない存在。
特殊技
各キャラの持つ固有技能。FF6の隠し要素であった「瀕死必殺技」を発展させたものと思われ、HPが一定以下であるか魔法「オーラ」を使うことでランダムで発動機会を得る。
……が、ある方法を用いることでほぼ100%発動させられるようになってしまう為、バランスブレイカーの一因となっている面も。
カードゲーム「トリプルトライアド」
ゲーム内で遊べるミニゲーム。
FF8の世界中に普及しているトレーディングカードゲームであり、□ボタンを使って人に話しかけることで、ストーリー全編に渡っていつでもどこでもプレイできる。
基本ルールは単純なのだが奥が深く、本編そっちのけで熱中するプレイヤーが続出した。
カードからはG.F.のアビリティを用いてアイテムや魔法の大量製造が可能なため、低レベル攻略には欠かせない要素でもある。
致命的なバグ
プレイステーション版とアーカイブズ版には、条件を満たすとゲームが必ずフリーズしてしまうという致命的なバグがあり、問題となった。複数のイベント(ひとつはクリアに必須ではないサブイベント)における複合条件を満たした場合のみ発現するバグで、デバッグでも発見できなかったという。
Windows版では修正されており発生しない。
登場キャラクター
名前はスコールとリノアのみ変更可能になっている。
主要操作キャラクター
謎の操作キャラクター
ガーデン関係者
その他
モンスター
関連イラスト
関連タグ
表記ゆれ