概要
サクリファイスと千眼の邪教神の融合により召喚できる。2011年現在に至るまでで融合モンスター唯一の星1。
外見はどう見ても悪魔だが、種族は一応魔法使いである。属性は闇で攻守の方は共に0と最弱。
しかし強力な効果で猛威を振るい、融合カードとしては初の禁止カードとなった。ちなみに遊戯王で最初のアルティメット・レアカードでもある。
効果テキスト
融合・効果モンスター(禁止カード)
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
「サクリファイス」+「千眼の邪教神」
このカードがフィールド上に存在する限り、他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃する事もできない。
1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になる。
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。
原作での活躍
『決闘者の王国編』最後の敵であるペガサス・J・クロフォードのカードとして原作に先に登場。
遊戯に対して繰り出した、『トゥーン』や『サクリファイス』を上回るペガサス最後の切り札。
『サクリファイス』の能力であるモンスターを吸収する『邪眼』に加え、相手モンスターを永続呪縛に陥れる『千眼呪縛』の能力をもち、遊戯の切り札『マジシャン・オブ・ブラック・カオス』を倒すかに見えた。
しかしまさかの『クリボー』とのコンボに能力を敗られ、攻撃力0という状態をさらしてしまう。そして逆に『マジシャン・オブ・ブラック・カオス』に撃破され、結局この一撃が止めとなってペガサスは敗北するのだった。
遊戯王OCG
『Thousand Eyes Bible -千眼の魔術書-』よりカード化。元々高い制圧力を持ってはいたが、当時はまだ融合を補佐するカードがほとんどなく、素材である「千眼の邪教神」があまりにも弱すぎたこともあって、ほとんど見向きされなかった。
しかし、魔導サイエンティストや突然変異の登場によってかなり使いやすくなった。
特に後者の場合、羊トークンやキラー・スネーク、効果使用後の聖なる魔術師などを代償にするのが好まれた。
そして月読命の登場により一気に凶悪さを発揮。このカードとのコンボにより、「相手のモンスターを毎ターン確実に一体葬り、おまけに自分は攻撃できて相手はできない」というイジメのような状況を作り出すことが可能になった。
しかも毎ターン月読命を召喚する必要を除けば、こちらは何の代償も支払う必要が無かった。加えてコンボに使用するカードの属性の関係上、混沌帝龍-終焉の使者-、カオス・ソルジャー-開闢の使者-、カオス・ソーサラーという強力なカードの召還にも繋げやすかった。
しかし今挙げたカードのうち、羊トークン(スケープ・ゴート)は制限カードに、それ以外は全て禁止カードとなってしまい(後に月読命とスケープ・ゴートは無制限に復帰)、後にサウザンド・アイズ・サクリファイス自身もその仲間入りをしてしまった。コンボカードが次々と禁止にされたせいで、仮に今復帰しても全盛期ほどの極悪さは発揮できなくなっている。
しかし、強いのに特殊召喚に何の制約も無いという点が地味に大きく、現在の環境でも禁止になる直前に登場した簡易融合で召喚が容易な上、その後墓地に送られても簡易融合による特殊召喚は突然変異と違って融合召喚として扱われるため蘇生制限を満たすこともでき、シンクロモンスターの登場以降低レベル、低ステータスのモンスターを蘇生する手段も豊富に存在するようになったため現在の環境ではレベル1、攻撃力・守備力0というステータスでさえメリットになりかねない。
何よりも、やはりカード自体の元々の効果が強力なため、現役復帰はエラッタでもしない限り絶望視されていたが、2016年4月1日からのリミットレギュレーションにより、実に9年7ヶ月振りに制限カードとしてまさかの現役復帰を果たした。
月読命とのコンボ
手順は以下の通り。
- 月読命を召喚し、相手モンスターを装備したサウザンド・アイズ・サクリファイスをその効果で裏側表示に変更。ルールにより、装備モンスターを墓地へ送る。
- 裏側表示になったことで攻撃・表示変更制限効果が解除されるため、他のモンスターで攻撃。
- サウザンド・アイズ・サクリファイスを反転召喚。再び制限効果が発動。
- 月読命は効果により、手札に戻る。1から繰り返す。
毎ターン相手モンスターを装備し直せるため、1体ずつ確実に減らすことができる上、相手には一切の攻撃をさせない。逆にこちらは攻撃し放題というコンボ。