《混沌の黒魔術師》(こんとんのくろまじゅつし)は、遊戯王OCGに登場する闇属性・魔法使い族の効果モンスターである。
《マジシャン・オブ・ブラックカオス》のリメイクモンスターで、日本語名になっているだけで意味は同じ。
効果テキスト
効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
「混沌の黒魔術師」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚したターンのエンドフェイズに、
自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動する。
その相手モンスターを除外する。
(3):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
概要
「暗黒の侵略者」で登場。攻撃力2800。守備力2600。
他の「混沌」と名の付くカードのように特殊召喚条件を持たないため、普通に召喚する場合は生け贄(リリース)が必要な上級モンスターであるが、他のカードと組み合わせることで強力になる。
むしろ、特殊召喚モンスターでないため、デッキや手札から墓地に送っても蘇生できる点が大きなポイントとなった。
効果は大きく分けて3つある。
1つめの効果:召喚・特殊召喚した時に、自分の墓地から魔法カード1枚を手札に加える事ができる。
この効果で、使い終わった「死者蘇生」を再利用する事もできる。
2つめの効果:戦闘で破壊したモンスターを墓地に送らずゲームから除外する。
リクルーターとサーチャーを無力化し、強力なモンスターを蘇生しにくくできる。
ただし、除外からフィールドに帰ってくるモンスター相手には逆効果である。
3つめの効果はフィールドから離れたら除外される。
罠カード「亜空間物質転送装置」のような破壊ではないカードの効果でフィールドから離れても除外されて帰還できない。
制限にされる前は1つ目の効果で「死者蘇生」と「苦渋の選択」によるコンボと、「次元融合」による混沌の黒魔術師3体特殊召喚で3枚の魔法カード回収のコンボが存在した事によって2003年制限カードとなるが、後から帰還カードが多く登場したため混沌の黒魔術師を用いたコンボが登場し、2008年に禁止カードとなった。
そして2015年4月にエラッタ(カードテキストの変更)が行われ、魔法カードを回収する効果が1ターンに1度しか使えなくなり、魔法カードを回収するタイミングもこのカードが場に出たターンのエンドフェイズと遅くなるという形で制限カードに緩和された。
ちなみに、その後目立った活躍が無かったためか同年10月には無制限カードになっている。
コンボ
以下のコンボはいずれもキーカードがエラッタされたり禁止カードになったりしているため現在は成立しなくなっている。
苦渋の選択+死者蘇生
- 苦渋の選択で混沌の黒魔術師3体と死者蘇生、早すぎた埋葬を選択。
- 混沌の黒魔術師を召喚。効果により墓地の死者蘇生を回収。
- 墓地の混沌の黒魔術師を召喚。効果により墓地の死者蘇生を回収。
- 墓地の混沌の黒魔術師を召喚。効果により墓地の魔法カード1枚を回収。
次元融合
除外された混沌の黒魔術師3体を一気に召喚。魔法カードを3枚回収する。
アニメでの活躍
『遊戯王GX』にて「十代vs神楽坂」との戦いで神楽坂が使用した。
攻撃名は「滅びの呪文」。
効果テキスト(改訂前)
効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。
このカードがフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
関連カード
混沌の黒魔術師のリメイク前。儀式モンスター。
漫画・アニメではペガサス戦で活躍していた。
混沌の黒魔術師専用のサポートカード。
自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が居なければ効果は発動できない。