概要
『遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』のカード。2000年7月13日に発売されたゲームソフト『遊戯王デュエルモンスターズIII 三聖戦神降臨』に付属されたのが初収録で、レベル1・水属性・爬虫類族の効果モンスター。
かつて禁止カードだったが、エラッタにより制限カードに復帰し、現在は無制限となっている。
外見は翼の生えた蛇。通常の蛇よりは胴体の中央部が太くなっている。
ゲームボーイのDMシリーズでは効果を持たないモンスター(通常モンスター)として登場している。
テキストは『羽根を持ち空を飛ぶことが出来る毒ヘビ 地面を這うのは不得意』となっている。
エラッタ前のカード性能
旧テキスト
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在している場合、このカードを手札に戻す事ができる。
解説
攻守は大したことがないものの、墓地から手札に戻るという当時としては珍しい効果を持つ。初心者には一見強さが分かりにくく、実際登場直後の環境では禁止されるほどの強さではなかった。しかしコンボの発見や対戦環境の変化によって、あたかも凶悪な牙を隠していたが如く頭角を現す。
例えば、このカードで生け贄召喚(現在のアドバンス召喚)を行う場合、このカードは一旦墓地に送られるが、次のターンに戻ってくる。そういったカードを墓地に送って行う各種効果の発動が、事実上コストを払わないのと同然になる。
そのディスアドバンテージをカバーする能力の強さゆえに、2000年11月1日に初めて禁止カードになる。
2002年1月1日に制限解除したが、1年後に制限カード。2005年9月1日に再び禁止になった。その後は長らく規制を解除されていなかった。ちなみに準制限カードにされたことはない。
現在のカード性能
新テキスト
(スペック等は変化なし)
「キラー・スネーク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分スタンバイフェイズに発動できる。このカードを手札に戻す。次の相手エンドフェイズに自分の墓地の「キラー・スネーク」1体を選んで除外する。
解説
2015年のリミットレギュレーションによりエラッタ改定を伴って制限カード復帰。
1ターンに1度と、効果を使うと除外される2つのデメリットの追加により、応用もとい悪用しづらくなった。制限カードとして復帰した同年4月には無制限カードとなっている。
しかし、いつの自分スタンバイフェイズなのか指定されていないので、直前の自分ドローフェイズに墓地送りした場合も対象となる(この点はエラッタ前から変わらず)。
さらに除外されるデメリットは、あくまで墓地に存在するときに発動する。なので手札に戻る効果を使ったら、次の相手エンドフェイズが過ぎるまで墓地送りを回避することで、スローペースにはなるが除外を免れる。このほか《溟界の昏闇-アレート》のような相性の良いカードも存在する。
とはいえ制約が重いせいか、《ヴォルカニック・バレット》をはじめとする類似カードに比べると大きく引き離すほどではない。
霊使いとのコンボ
自分ドローフェイズに関する抜け道を利用して、《水霊媒師エリア》+《精霊術の使い手》+霊使い関連カード1枚と組み合わせたコンボが以下となる。
- 手札にキラー・スネークと《精霊術の使い手》があるのを確認
- 自分ドローフェイズにて、速攻魔法の仕様を利用し《精霊術の使い手》を発動
- それのコストとして手札のキラー・スネークを捨てる
- それの効果で《水霊媒師エリア》を手札に(サーチ)、他1枚をフィールドに伏せる
- 自分スタンバイフェイズにて、キラー・スネークが自身の効果で手札に戻る
- 手札の水霊媒師エリアとキラー・スネークをコストに、水霊媒師エリアの効果を発動
- それの効果で水属性モンスターをサーチ
《水霊媒師エリア》でサーチできる範囲は「一緒に捨てたモンスターのレベル以上」なので、キラー・スネークを選んだ場合、厳密には水属性かつレベル1以上となる。しかし現在の遊戯王OCGではレベル0は存在しないため、実質的に全ての水属性モンスターをサーチできる。
関連タグ
遊戯王OCG 禁止カード(遊戯王OCG) 制限カード(遊戯王OCG)