概要
長い間、爬虫類族はサポートカードは充実していなかったが、《毒蛇王ヴェノミノン》と《毒蛇神ヴェノミナーガ》の登場を皮切りにサポートカードが充実していった種族。爬虫類族が登場する特殊カテゴリーは全て爬虫類族で統一されていることが多いが、EMのような例外もある。
アニメではGXに登場したプロフェッサー・コブラがヴェノム、5D'sに登場したミスティ・ローラがレプティレスを使用しており、タッグフォースシリーズではダークシグナーでない状態のミスティが水属性の爬虫類族モンスターを使用している。割合は多くないものの、主人公側が使うケースもある。
モンスターの種類としては蛇やトカゲ、アリゲーターの他、妙ちきりんな宇宙生物が属する。分類学上は爬虫類である筈の亀などは水族に入れられる事が多い。
天使族や悪魔族に次いでわけのわからない姿をしたモンスターが多いことでも有名。エヴォルドには恐竜誕生以前に棲息していた古代生物たちも名を連ねる。
特徴
やたらと数の多い特殊カテゴリには優秀な下級が多いが、それらの殆どはカテゴリ統一でこそ真価を発揮する場合が多い。
元々の攻守の最高値は《溟界神-オグドアビス》で、3100と種族全体でも低めの数値。
第一期に登場した『特定の種族複数を強化・弱体化させるフィールド魔法』に唯一対応していなかったのも、当時20存在した内ではこの種族のみである。
そもそも当初は《超進化薬》で恐竜族の餌にするぐらいしか使い道がなかった。
だが、有用なサポートカードがそれなりに充実した現在は違う。
先に挙げた毒蛇王・毒蛇神・蛇龍アナンタ等と《スネーク・レイン》による最大五体の墓地肥やしを基盤に据えた爆発力は絶大で、各種蘇生と組み合わせての大量展開も可能。
専用素材さえあれば比較的簡単に出せるシンクロモンスター《宇宙砦ゴルガー》はロックパーツの使い回しと除去を兼ね備えており、打点も高く光属性のため大概戦闘には強いという性質がある。
専用除去である罠カード《毒蛇の供物》は自身の爬虫類族一体と相手のカード二枚を破壊するという少々風変わりな代物で、コストを墓地に送るのではなく破壊するという性質から機皇帝を呼んだりと使い道は色々。自身の爬虫類族が破壊された際にデッキから下級爬虫類族を特殊召喚する《スネーク・ホイッスル》でもあれば無駄がない。
《未来融合-フューチャー・フュージョン》の全盛期には更なる墓地肥やし性能を誇った-(禁止カードとなっていた時期の長さとエラッタされてからの日の浅さ故、現在のこのカードの、爬虫類族への影響力は不明)。
何分現実の爬虫類がそうであるように若干地味でマイナーなため使っている者は少ないが、確かな魅力と実力を誇るのも確かである。
奇しくも2013年は巳年である。卯年であった一昨年には《レスキューラビット》が通常モンスター展開効果で活躍し、辰年であった去年は聖刻が一世を風靡した。ともすれば今年は爬虫類族関係で何か環境に来るのでは……と、世の爬虫類族使い達は密かに思いを馳せていることだろう。
その第一歩として待望の爬虫類族サーチ効果を持つエクシーズモンスター《キングレムリン》が登場。従来のテーマデッキでも扱いやすく、環境入りへの思いを更に高めるのであった。
実際、Emなどのギミックを搭載したデッキ「クラウンブレード」の支援役としてキングレムリンが一役買ったほか、2014年に登場した、魔法使い族サポート用効果持ちモンスタージゴバイトが環境でそれなりの活躍を見せた。ラヴァルバル・チェイン禁止化や新マスタールールへの移行などがあってからは、環境で表立った活躍は見せなくなったが、一部のペンデュラムモンスター以外は嫌われることなく、使いつづけられるようになった。
2021年には溟界シリーズが登場し光・闇属性のカードはそのテキストに対応するようになった。
その後も、レプティレス再強化や小日向星華の使用カードOCG化など良い事が目立った。
代表的なモンスター
通常モンスター
効果モンスター
キラー・スネーク(元・禁止カード)