プロフェッサー・コブラ
ぷろふぇっさーこぶら
デュエリストが背負うものとは、窮地に立った時、その身を支える力だ!
CV:高塚正也
遊戯王GXでユベルの手駒としてアカデミアの教師になった男性。
元は軍人だったが、戦場で捨てられていた赤子の泣き声に気をとられ、生還。その赤子を拾い、養子にして惜しみない愛情を注いでいたが、交通事故で喪ってしまう。
ユベルから、息子の復活を条件に協力し、ユベルを復活させるため生徒からエネルギーを吸収した。
遊城十代戦敗北後、甦った息子の幻を見せられ、その幻に誘導させられ、決戦の塔から転落させられてしまった。その幸福な幻覚を見ながら転落するシーンは悲しいカタルシスだった。
自身の子供を蘇生させる為に大多数に被害を出す悪役という造形は赤馬零王に継承されている。
デュエル中、『自分が楽しければ良い』という十代の考え方を佐藤浩二と並んで真っ向から否定した。死んだ息子を蘇らせて貰うための負けられないデュエルをするコブラに対して、十代はデスデュエルで大勢の生徒が意識を失ってもコブラとデュエルを楽しみたいと考えていた。しかし、コブラの気迫と戦術に次第にその余裕をなくしていく。
その中、遂にコブラは十代に「貴様のデュエルは軽い。」、「己の楽しみが消えた時に立ち直る術がない。」と十代のあり方を根本から覆すこととなる。
事実、三幻魔や破滅の光といったデュエルモンスターズそのものの消滅や宇宙の存亡がかかった状況でもデュエルを楽しんでいたが、その姿勢自体が十代の決定的な弱点であると糾弾。二年時に父を奪われたエド・フェニックスからも只憧れや格好だけでヒーローを使うという姿勢を非難されており、いわばかつてエドに糾弾されたヒーローの責任やそれだけの力の自覚が十代にはないという証明にもなった。
彼とのデュエルは十代の心に大きな影を落とし、その十代の無責任と無自覚も最悪の形で証明され、後に覇王となるきっかけにもなる。