概要
攻守0の闇属性通常モンスター。星は1。攻撃力・守備力が同じ通常モンスターには『ソイツ』と『神龍の聖刻印』が存在するが、
登場時期だけで言えばこのカードが最古参となる。
海外版ではThousand-Eyes Idolという名称になっており、
直訳すると「千眼の偶像」となる。
カードテキスト
人の心を操る邪神。千の邪眼は、人の負の心を見透かし増大させる。
最弱伝説
初期には『ワイト』を筆頭に弱小モンスターカードは多く存在していたが、
その中でもレベル1、攻撃力守備力ともに0、更に効果もなしというカードは
本カード以外に存在せず、文句抜きでぶっちぎりの最弱カードであった。
後輩として前述の『ソイツ』や『神龍の聖刻印』が登場しているが、
レベル1で攻守ともに0なのはこのモンスターだけである。
また、千眼と言いつつ実際には18個しか眼が描かれていない事等も
ネタにされる事があるが、これに関してはもののたとえと思われる。
前述の通り、サクリファイスと融合する事により『サウザンド・アイズ・サクリファイス』を
特殊召喚する事ができる素材モンスターであるが、かなり早い段階から
融合素材の代用になる効果を持ったモンスターが存在していた事や、
『魔導サイエンティスト』や『突然変異』などを使い直接特殊召喚できるために
わざわざこのカードを採用する意義が薄く、『サウザンド・アイズ・サクリファイス』が
禁止カードに指定されるほど大流行しても全くデッキに入れられる事のないカードであった。
復活
当初はこのようにネタカード扱いだった本カードだが、
上記の『サウザンド・アイズ・サクリファイス』の禁止以後に
低レベルモンスターのサポートカードや関連ギミックが充実してくると、
入れ替わるようにして「攻守ともに0、闇属性、魔法使い族、レベル1の通常モンスター」という
唯一無二の特徴が評価され、特殊なギミックを軸にしたデッキのキーカードになり得ると評価され始める事になる。
そうこうしている間に10年以上が経過し、やっと『サウザンド・アイズ・サクリファイス』が
禁止解除されて使用できるようになると、同じく攻守ともに0のサクリファイスと共に
サポートカードを共有し、チャンスがあれば融合する・・・という本来のコンビを組んで
戦えるデッキをやっと組めるようになった。
「黄金の邪教神」の登場によりこのカードがどうなるかは謎。
原作・アニメでの活躍
原作ではペガサスが使用したカードで、『サクリファイス』との融合により『サウザンド・アイズ・サクリファイス』を召喚した。
なお、原作ではレベルは1ではなく6。テキストが書かれているのは確認できないが、
モンスターの能力が半分隠し扱いである事も多かった事と、
「幻想モンスターには能力が低い代わりに特殊能力を備えている」と
持ち主であるペガサスが発言していることから、何らかの特殊能力がある事は匂わせている。
リメイクカード
黄金の邪教神
効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに1度、発動できる。相手の手札を全て確認する。このカードのカード名はエンドフェイズまで「千眼の邪教神」として扱う。
(2):このカードが除外された場合、または効果で墓地へ送られた場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その効果モンスターを自分フィールドの通常召喚できない「サクリファイス」モンスター1体に装備する。この効果でモンスターを装備している限り、その攻撃力分、装備モンスターの攻撃力はアップする。