札幌市営地下鉄とは、北海道札幌市交通局が運営する地下鉄の総称である。
概要
路線は札幌市を東西南北に結ぶ3線が存在し、環状線は存在しない。
いずれも通常の鉄輪ではなく、ゴムタイヤと案内軌条による走行システムを持ち、システム自体は新交通システムに近い。
騒音が少なく、加減速性能を高く出来る反面、ＪＲをはじめとした他の交通機関との相互乗り入れができない、トンネル断面を大きくしなければならず建設コストがかさむ、走行抵抗が大きいため電力消費が多くなるなどの難点がある。
路線
路線は以下の3つである。
南北線
真駒内～麻生間14.3km 1971年（昭和46年）開業 駅数16
全線複線電化 第3軌条方式：直流750v
札幌市営地下鉄初の路線。開業翌年の札幌オリンピック開催に合わせて建設された。
南平岸駅～真駒内駅は旧定山渓鉄道の跡地を買収して高架方式で建設されている。冬場の雪対策の為、この区間はシェルターで覆われている。
国内でも数少ない「黒字経営の地下鉄」でもある。
ラインカラーは緑（ライトグリーン）。運行されている電車は5000形。
東西線
新さっぽろ～宮の沢間20.1km 1976年（昭和51年）開業 駅数19
全線複線電化 架線方式：直流1500v
札幌市営地下鉄2号線であり、最大の総延長を誇る。
東豊線
福住～栄町間13.6km 1988年（昭和63年）開業 駅数14
全線複線電化 架線方式：直流1500v
開業当時は、栄町地区が畑のど真ん中であり、「政治路線」と揶揄された。
東西線二十四軒駅 - 西28丁目駅間にある西車両基地に東豊線の車両が所属しているため、通勤・通学ラッシュの少し前の時間帯(朝6時台～7時台前半、午後4時台)西28丁目駅から西11丁目駅までの間、「回送車」として運行する東豊線を見ることができる。
近年は、福住駅近くに札幌ドームが出来、北海道日本ハムファイターズのフランチャイズ移転に伴い、イベント・試合の度に駅から行列ができていることで有名。また、嵐や関ジャニ∞のコンサートがあると、東豊線だけ特別ダイヤで運行する。
たまに変換ミスで「東方線」となっていることがあるが、東方projectとは何の関係もない。
ラインカラーはスカイブルー。運行されている電車は7000形から9000形へ置き換えられる。
Pixivでの扱い
車両そのものの絵を描くケースは少なく、鉄道擬人化のネタとして少数が確認されている他
架空鉄道として「鉄車輪仕様」の札幌市営地下鉄車両のイラストを見ることができる。
関連イラスト
