日本海軍の駆逐艦。特型駆逐艦の15番艦(綾波型駆逐艦の5番艦)
昭和5年11月10日竣工。第八駆逐隊(朝霧・夕霧・天霧・狭霧)に編入。
昭和10年10月、第四艦隊事件。
昭和14年11月、第八駆逐隊は呉に転属、第二十駆逐隊となる。第三水雷戦隊に所属。
昭和16年12月、太平洋戦争開戦。
昭和17年1月27日、エンドウ沖海戦。第二十駆逐隊は、川内(軽巡洋艦) 、第十一駆逐隊と輸送船団を護衛、襲撃してきた英駆逐艦サネット、豪駆逐艦ヴァンパイアと交戦、サネットを撃沈。
4月、インド洋で通商破壊作戦に参加、重巡洋艦「三隈」「最上」とともに南方隊に編成され商船5隻を撃沈。
ミッドウェー海戦では第一艦隊第二十駆逐隊として参戦。
8月28日、ガダルカナル島輸送作戦において朝霧が戦没、夕霧座乗の山田雄二司令(大佐)戦死。第二十駆逐隊は解隊される。夕霧と天霧は第十一駆逐隊に移籍。
昭和18年8月2日、米魚雷艇PT-109(艇長:ジョン・F・ケネディ中尉)と衝突、沈没させた。
11月1日から2日にかけてブーゲンビル島沖海戦。天霧、文月、卯月、夕凪は輸送隊として参加する予定が、作戦変更により海戦前に帰還。
11月24日、セント・ジョージ岬沖海戦。天霧と卯月はラバウルに生還したが、大波、巻波、夕霧を失う。
昭和19年4月23日、マカッサル海峡で触雷沈没。
全長 | 118m |
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全幅 | 10.36m |
兵装 | 50口径12.7cm連装砲3基6門、13mm単装機銃2挺、61cm3連装魚雷発射管3基 |