機体概要
ガンダムセンチュリー及びMSVにて存在が語られており、M-MSVにてデザインがおこされた。
それらを総合すると、耐弾装甲の整理、交換兵装による多用途化の方向性を提示し、人型のデザインが強調され、ザクとしてのスタイルを完成させた機体である。
本機を実戦に採用するかどうかで軍部では意見が別れたが、高コストであることなどから結局は戦闘用のMSとしてはMS-05の開発が行われた。
初めて核融合炉を搭載したモビルスーツであり、出力はMS-03から2倍以上にもなった。
機動戦士ガンダムTHEORIGIN
オレンジ色のテスト機カラー及びランバ・ラルのパーソナルカラーである青に塗られた機体が登場。
本作ではデザインや設定、立ち位置が異なる機体が多く存在するが、本機は特に顕著で、ラルの乗機である、実戦に投入されてる、MS戦を初めて行ったうちの一機という作中での扱いや
デザインがM-MSVのものはザクⅡに近い頭部に小さなトサカ、パイプが出ていない曲線主体のデザインなのに対し、こちらでは旧ザクを思わせるモノアイガードにゲルググのような大きなトサカで頬にスリットが入っている頭部で、パイプが露出しており角ばった印象を受けるという具合でかなり異なっており、あらゆる意味で実質赤の他人状態。
なお、大河原邦夫氏のデザイン画と安彦良和氏の作画では頭部のスリット、ショルダーアーマーのラーダーの数が異なる。
シャアや黒い三連星のザクⅠとともに史上初の対モビルスーツ戦「スミス海の戦い」に参加し、ガンキャノンを圧倒する活躍を見せた。
ラルはザクⅡ配備後も本機に搭乗し続けた様子。
機動戦士ガンダムTHEORIGIN(OVA)
ブグという新たな名称が与えられた(G-SAVIOURに同名の機体がいるが、本機の名称の由来は前の機体であるヴァッフがドイツ語で武器=武具を意味することから来てると思われる)。
デザインは大河原氏のORIGINのプロトタイプザクをベースにしてはいるが、頭部のトサカが小さくなり指揮官機のものと思われるアンテナがつけられるなどよりザク寄りにリデザインされている。
YMS-03ヴァッフのデータを活用し、初の本格的な戦闘に対応可能な機体として完成するが、コストを度外視した設計によって、制式量産機としての座は再設計されたザクⅠに譲ることになった(公式サイトでは高性能な試作機の開発時にありがちな話と書かれてる)。
生産性、整備性はザクⅠに劣るものの、前述した通り、パイプが外部にあることで機動性や運動性はやや優れており、生産された数機のうち一機をモビルスーツ開発にテストパイロットとして関わっていたラルはパーソナルカラーに塗ったうえで使用している。
機体データ(M-MSV)
型式番号 MS-04
建造 ジオニック社
ズム・シティ工廠
頭頂高 17.5m
本体重量 57.4t
全備重量 72.5t
出力 953kW
推力 43,000kg
装甲材質 超硬スチール合金
動力源 ZAS-X7
武装 100mmマシンガン
余談
- MS-04自体はこれら以外にもアーリー・ザクのように様々な媒体で見られる。
- ORIGINでの大河原氏の設定画はテスト機カラーだが、OVA版での設定画はラルカラーの青。
- ヅダがザクとコンペしたときの型式番号はEMS-04。pixivでMS-04を検索するとこちらも引っかかる。