ジョーカー(FEif)
じょーかー
概要
頭脳明晰で極めて有能だが、主人公以外には無愛想。
元は暗夜王国でも身分の高い家の子息だったが、冷え切った関係だった両親は息子への愛情を持たず、物心つく頃には使用人として王城に預けられていた。
育ちの良さ故に、雑用ができず、周囲から邪魔者扱いされ、城から追い出されそうになったところを、庇う形で、主人公が話し相手として選んだため、追放を免れた。
そのため、主人公に対して多大な恩義を抱き、その恩に報いるためギュンターの鬼のような指導に耐えながら、猛勉強を重ね、今の完璧執事になるに至った。
師であるギュンターを「ジジイ」呼ばわりしており、彼に対して素直ではないものの一応、感謝している。一方で、「もう二度とギュンターの教育は受けたくない」と語っている。
軍の中で一番、朝が苦手。DLC「遺跡の財宝」では主人公と夜通しで遺跡の見張りをしていたが、つい仮眠を取ってしまい主君に起こされるという失態を犯してしまった。
前述の通り、主人公以外には無愛想(本人いわく「カムイ様以外はどうでもいい」「俺の判断基準はカムイ様かそれ以外の人間か、その2種類だけだ」)である事からもわかる通り、彼にとっての主君は主人公ただ一人である。
一応、王族に対しては敬語を使うものの、遊びに誘ってきたエリーゼに最初だけ合わせて放置したり、カミラとどちらが主人公の面倒を見るのか言い合った挙句、「私はカムイ様の言うことしか聞きません」と明言したり、タクミの頼みごとをすげなく断った挙句、わざと神経を逆なでするなどまるで容赦がない。両国の王族に対する態度にも若干の差があり、主人公の従者として面識があったであろう暗夜の王族よりも初対面である白夜の王族にはやや丁重な態度を取っているように見受けられる。また、風の部族の長であるフウガや公王イザナなどの身分の高い相手にも敬語を使う。
訓練を行うカザハナに対しては野生の猪と罵り、罠に落ちたままのセツナを見つけても放置し、リンカの側でわざと独り言を言いまくり「孤高はどうした?」とおちょくったり、占いをタネにからかったオロチの占いをインチキと評し、ツボを大量に買ったルーナを手伝いもせず見捨て、媚を売ってきたシャーロッテの態度を看破し「うぜえ…」と小さく悪態をついたり、ベルカに殺しの依頼と称して害虫駆除を押し付けたり、ピエリの頼みをあっさり断り泣き出しても『俺には関係ない』と無視したり、サイラスに少しでもいいから話を聞いてくれと懇願され「2秒やる。さあ話せ」と返答したりなど臣下相手ならば、それがさらに輪をかける。
ただし両親がいないことに思うことがあるのか、故郷の家族を思い、涙しているモズメには上記のキャラクター達に比べると比較的優しい態度をとるなど、決して冷酷なだけではない(他キャラクターへの対応が冷淡すぎるのもあるが)。
人当たりの悪い報いなのかタクミの怒りに触れ、弓で射抜くためのリンゴを頭に乗せられ断ったら主人公に言いつけると脅されたり、自分が落とし穴に落ちた時に助けようとしたセツナも落ち状況が悪化したあげく彼女を肩車して出たりと、少なからず痛い目にあっている。
主人公のこととなると誰にも譲らず、息子のディーアや実子となった場合のカンナとも本気で張り合うなど、その態度は徹底している。
周囲への人当たりの悪さから、主人公以外からの評判は『言葉遣いや性格が悪い』『主君以外にはとっても冷たい』と当然よくない。
ただし主人公が関わることとなると、俄然、目の色を変えるため、そこが弱点ともいえる。
それでも、なんだかんだで面倒見はよく、同僚のフェリシアはジョーカーを「本当は優しい人だ」と評価しており、フェリシアの姉フローラからは密かに好意を抱かれていた。
サイラスから、自分と似たお人好しと評された際はそれを否定し「お前に費やした時間を返せ」と言い放った。サイラスはそんなジョーカーに照れ隠しが回りくどいとつぶやいている。
DLC「覚醒との邂逅」でも、主人公に不審の目を向けるフレデリクに喧嘩を売り、主君に対する忠義心について張り合うことに。少々過剰ともいえる忠誠心は二人とも甲乙付けがたい。
噂の化け物に対して、主人公を驚かせないよう陽気に出てこいといちゃもんをつけたり、主人公のため、嬉々として武器争奪戦に乗り出すなど、主人公の為になる事自体が、彼の行動原理そのものとなっている。
DLC「絆の暗夜祭」でのフローラとの会話によると、好きな食べ物はフルーツ全般で嫌いな食べ物はキノコ。キノコに関しては一度主人公にキノコ料理を勧められた時にその場の流れでキノコが好きだといってしまい、それをフローラに聞かれてしまったため彼女を勘違いさせてしまっている。
また、戦闘終了後主人公が女性だった場合、主人公の服を型をとって次回の祭りで売るために服を脱がせようとする行商人に対し怒り出し『脱ぐなら俺が脱ぐ!』とまで言い出し、主人公に慌てて止められる一幕がある(主人公が男性だとそれを言い出すのはフェリシアになる)。
息子はロッドナイトのディーア。
一見、正反対にも思えるこの息子にも、間違いなくジョーカーの血が流れていることを付け加えておく…。
幼少期から武術や執事業務を叩き込んでおり、特に執事業務は自分に全く引けをとらない。そのため、大人気ない八つ当たりをすることがある。
公式人気投票では男性キャラクター4位となった。
この結果はカムイなどの一部の王族よりも上である。
執事としての完璧さや『主君のために動き、それ以外の人間には目もくれない』といった一貫したキャラクターが評価されたゆえだろうか。
ユニット性能
初期兵種は「バトラー」。
「戦う人」という意味ではなく、本当に「執事」。なお、プルフを使用しない限り「バトラー」はゲーム中に彼しか登場しない。
しかし「メイド」といい、執事といい、暗夜王国では使用人が戦闘に参加するのが当たり前なのだろうか…。
使用できる武器は「メイド」同様、暗器と杖。
なお、特殊裁定により上限レベルは40となっている。
その為扱いとしては上級職ではあるが、経験値は下級職並みに得られる。
パラレルプルフによる職種変更先も「パラディン」・「グレートナイト」・「ストラテジスト」の3種類のみ。
同性支援がタクミ・サイラス・ギュンターのみなので、バディプルフを使用した職種変更の幅が非常に狭い(サイラスとギュンターはジョーカーと同じ素養であるため)。
ここはタクミを選んで、弓使いになっておこう。「先手必勝」や「凶鳥の一撃」は別兵種になっても非常に役立つ。
ほぼ同じ立場のフェリシアと比べると、ややバランス型の能力を持っている。
魔力以外は平均的に伸び、主人公ほどではないが他も高水準でまとまっている。
前半では前線に立てる回復役として、非常に頼もしい存在となるだろう。
また暗器によるバッドステータス要員としても優秀。
後半は専用職が増えることもあり、若干、力不足の感はあるが、スキル「魔殺し」を覚え、守備・魔防も同等に伸びるため(無論、成長次第だが)、魔法ユニットキラーとなれるだろう。
専用スキルは、主人公が前衛にいる場合、主人公の防御と回避を引き上げる「絶対死守」。
ジョーカーを含む主人公の臣下三人組は、それぞれ「絶対死守」・「絶対援護」・「絶対進攻」という固有スキルの効果が主人公にしか作用しないため、主人公と防陣を組ませるのが前提となっている。
支援上げの場合はその限りではないが。
彼の名を冠した武器である「ジョーカーの食器」は、使用後に自身の能力が一時的に減少する効果があるものの、暗器の中では高めの威力、全ての暗器、手裏剣中第二位の命中率を併せ持ち、相手に与える能力減少効果も優秀。さらに、装備中に守備力がアップするおまけ付きの強武器。
ジョーカーは皿を武器と呼べるレベルにまで磨き上げたのだろうか・・・?
余談
主人公が女性の場合、主人公の敵は自分の敵と言い切り、全てのルートに於いて最序盤に加入するキャラクター。ルート分岐直前までにロストしても第6章で復活する。
特に両軍から裏切り者扱いを受ける透魔篇では、サクラ加入までの唯一の回復役となる(サクラもすぐに仲間にはなるが)。
一方、主人公が男性の場合、対応するキャラクターはフェリシアとなる。その場合、ジョーカーは中盤で参入する。
前述した専用スキルの関係もあり、主人公との支援レベルが格段にあがりやすくなっている。そのため他のユニットに先駆けて、早々と支援S候補に上がることだろう。最短なら7章で支援Sにすることも可能である。
また他の女性と結ばれた場合も支援会話・レベルアップ台詞などで主人公の存在を前面に押し出してくるため、サイラス同様、どこかの誰かさんを彷彿とさせる。
終生主人公の執事であり続けることは変わらないブレなさを見せてくれる。