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概要

本名、デヴィッド・ロバート・ヘイウッド・ジョーンズ。イギリス出身のミュージシャン俳優(1947~2016)。

2000年、雑誌『NME』がミュージシャンを対象に行ったアンケートで「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」に選出。サウンド、ビジュアル共々、その作風は生涯にわたって変遷を続けた。

日本では長らくグラム・ロック期の濃いメイクをしたスタイルが、一般的なイメージであった。1970年代少女漫画は、ボウイの亜流のような美青年キャラに席捲された。少年漫画にも『北斗の拳』のリュウガのように彼をモデルとしたと思しきキャラクターがしばしば登場した。

経歴

1947年1月8日、ロンドン・ブリクストンに誕生。

父親の買って来るエルヴィス・プレスリーリトル・リチャードファッツ・ドミノ等、アメリカロックンロールを聴いて育つ。

1962年、ガールフレンドの取り合いで親友と喧嘩になり、殴られて左目に障害を持つ。

青年時代はモッズだった。

1964年、「デイビー・ジョーンズ&ザ・キング・ビーズ」名義でレコード・デビュー。「ビートルズ」の成功後、無数に現れたR&Bビートグループに埋もれて芽が出なかった。

その後に現れた人気アイドル・グループ「モンキーズ」のデイビー・ジョーンズと名前が被ったので、デヴィッド・ボウイと名乗るようになる。

1967年、当時人気だったドノヴァンから影響を受け、フォーク歌手に転向し、1stアルバム「デヴィッド・ボウイ」を発表。その後、作風は次第にサイケデリックなフォーク・ロックとなっていった。

1969年、アポロ11号による人類の月面到達に合わせてリリースされた「スペース・オディティ」が初のヒット曲となる。

1968年、映画「イメージ」に俳優として出演。舞踊家リンゼイ・ケンプのダンス・クラスに通い、パントマイムを習得。ケンプの影響で日本の歌舞伎を研究し、その成果はグラム・ロック期の奇抜なメイクやファッション、中性的なキャラクターに繋がることになる。

1972年、5thアルバム「ジギー・スターダスト」をリリース。宇宙人ロックスター、ジギー・スターダストを演じ、グラム・ロックの雄となる。

1975年、ツアーに出掛けたアメリカで、当時流行っていたフィラデルフィアソウルの影響を受け、9thアルバム「ヤング・アメリカンズ」をリリース。シングル・カットされたジョン・レノンとの共作「フェイム」はビルボードHot100で1位を獲得。

1977年、ドラッグ中毒から更正するため、ベルリンに移住。「ロウ」「ヒーローズ」「ロジャー」の三部作が制作される。

1983年、14thアルバム「レッツ・ダンス」をリリース。カルト・ヒーローとして奉るファン達から「ボウイがディスコ・ヒット?」と反発を受けるが、キャリア最大のヒットとなる。

「戦場のメリークリスマス」(大島渚監督)にジャック・セリアズ少佐役で出演。

1989年、「レッツ・ダンス」のイメージからの脱却のため、シンプルな音作りのロック・バンド「ティン・マシーン」を結成。商業的には失敗だった。1991年に活動停止。

1993年、17thアルバム「ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ」をリリース。

その後もコンスタントにアルバムが発表される。

2004年、ワールドツアー中に動脈瘤により入院。活動休止状態となる。

2013年、27thアルバム「ザ・ネクスト・デイ」をリリース。

2016年1月8日、28thアルバム「ブラックスター(★)」をリリース。2日後の1月10日、肝臓癌により死去したことが公式Facebookで公表された。「ブラックスター(★)」は死の差し迫ったボウイからのファンへのメッセージを盛り込んだ内容となっている。享年69歳。

回顧展『David Bowie Is』が2017年1月8日から寺田倉庫G1ビル(天王洲)で開催される。

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編集者:勿茂
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