曖昧さ回避
- 1950年代後半から1960年代中頃にかけてロンドンを中心に流行した、イギリスの若者文化。MODERNSの略。
- 1976年に結成された、「めんたいビート」を代表するバンド。
イギリスの若者文化
「今時の奴ら(MODERNS)」の意。1957年、カーナビー・ストリート(ロンドン)で開店したジョン・ステファンのブティックから広まったとされる。
RAFのラウンデル(蛇の目)をシンボルに、グリースを付けず髪を下ろしたモッズヘアーでクールに決め、モッズキャップやポークパイハットを被り、細身の3つボタンスーツ(モッズスーツ)の上に米軍放出品のM-51(モッズコート)を羽織り、ボタンダウンシャツに細いネクタイ。足元はデザートブーツやチェルシーブーツ、モカシンなど。
普通のバイクでは服が汚れるので、ライトやミラーでデコったスクーターを移動の足に、ナイトクラブへ通った。スーツやスクーターはイタリア製品を好んだ。
R&Bやスカ、ソウル、モダン・ジャズ等を愛好し、仲間同士でファッションを競い合い、宵越しの金は持たない。
彼らの間からは、ザ・フー、スモール・フェイセス、ヤードバーズといったロックバンドがデビューした(モッズサウンド)。
1970年代後半にモッズのリバイバルがあり、ジャムやコーズといったバンドが現れ、ネオ・モッズと呼ばれた。
デビュー前のザ・ビートルズはフーリガン系のロッカーズ・ファッションだったが、マネージャーの戦略で流行のモッズ・ファッションに変え、成功を収めた。
「めんたいビート」を代表するバンド
1976年、森山達也が「THE MOZZ」の解散後、「THE MODS」を結成。ロッカーズ、ARBなどと共に福岡市のシーン、めんたいビートを代表するバンドとなった。
1979年の映画「狂い咲きサンダーロード」のサントラに参加し、全国的な知名度を得る。
1981年、日立マクセルのCMソングに「激しい雨が」が起用され、THE MODSも出演。収録されたアルバム「HANDS UP」はゴールドディスクを獲得した。
バンド名はモッズだが、革ジャンにリーゼントのロッカーズ・ファッション。イギリス公演では混乱を避けるため「NEWS BEAT」というバンド名でライヴを行った。