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概要
『仮面ライダー響鬼』二十三之巻「鍛える夏」、二十四之巻「燃える紅」に登場する劇中初めて登場した夏にしか発生しない等身大魔化魍。顔の部分に草(お米の苗?)が生えた泥人形の様な姿をしている。
洋館の男女の実験の一環として例年よりも早めに発生させられた。
音撃戦士と変わらない体格をしているが、鬼棒術『烈火弾』の直撃にも耐えることが出来る頑丈な体を持ち、音撃鼓以外の攻撃を受けると背中にあるタニシの殻の様な形をしたコブから子供を生み出し増殖するという夏の魔化魍特有の際限なく増殖して仲間を増やす特殊能力を持つ。
田んぼの中に潜んで成長し、童子と姫が田んぼに突き落とした人間を身体から出す腐食性の猛毒の泥で溶かし、水に溶け出した養分を吸収することで成長する。
また、戦闘の際はこの泥を飛ばして攻撃するほか、親と大量に発生した子供たちによる物量戦を得意としているが、動きがゾンビの様に緩慢で、時々ただユラユラと揺れているだけのこともあり、その隙できてしまうという弱点を持つ。
大元となる親の個体と分裂した子供の個体の外見や戦闘力はほぼ同じだが、顔や体の形状が微妙に異なり、親の方が知能が高く、また子供の個体は背中にコブが無い為、分裂して増殖することはできない。
とはいえ、音撃鼓以外の攻撃を受けると際限なく分裂して仲間を増やして行く非常に厄介な性質を持っている為、弦や管を専門としている音撃戦士にとっては、特に音撃鼓を苦手としている戦士にとっては非常に対処しづらい。
劇中では茨城県旭村地方の土地のとある農村に出現し、音撃戦士たちに発見された童子と姫を救うために響鬼たちと交戦する。
最初の戦いでは諸事情により轟鬼が起こしたミスで生み出された子供たちと共に戦い、響鬼が子供たちと戦っている際に逃走。
その後、住処としている田んぼに隠れて子供を大量に生みだすとそれらを引き連れて里を襲撃しようと目論むが、駆けつけた夏装備の響鬼、威吹鬼、轟鬼の三人に阻まれ最後の決戦を展開。
大量の子供たちと共に迎え撃つが、音撃鼓による攻撃(通称:太鼓祭り)徐々に数を減らして行き、子供たちは全滅。生き残った親も最後は響鬼紅の『灼熱真紅の型』を叩き込まれて浄化された。
なお、これ以降(単に画面に映らない所で発生していたかもしれないが)何故か魔化魍が無秩序に大量発生する“オロチ現象”で発生する事もなく(本当の理由は大人の事情)鳴りを潜めているが、小説『仮面ライダー響鬼』において血車党により人工的に生みだされた個体が登場。
集団で事件を調査するサキに襲いかかるが、最後は佐鬼の神楽鈴を使った音撃を付け全滅した。
余談
勿論原典となった泥田坊はこんなに凶悪な妖怪ではなく、哀しい背景を持った人物(?)である。
ちなみにこの妖怪。過去に曰く付きの話があるらしいので、そのせいで再登場が見送られたのかもしれない。