概要
日本映画とも。海外で制作された映画を表す「洋画」と区別に使われる言葉。
日本は昔から出版文化が栄え、識字率も高かったので、小説や漫画の映画化がかねてより多い。
また、日本映画は歌舞伎などの伝統芸能の流れも受けている。時代劇は頻繁に映画の題材になり、邦画の固有ジャンルとなっている。
アニメ製作が盛んな日本ではアニメ映画も人気があり、ジブリの大作やファミリー向け人気・定番作品は興行収入ランキングによく顔を出す。洋画も含めた日本の映画興行1位は『千と千尋の神隠し』(2001年)である。
邦画の黄金期は二回あり、一度目は第二次世界大戦前の1930年代から40年代にかけて。だが戦争により衰退した。この時期の作品はフィルムの劣化などにより断片的にしか残っていないものも多い。
二度目は戦後の1950年代で、このころ映画は娯楽の王様として親しまれていた。この時期の作品は現在でもしばしば名画座やテレビ放映で流され、親しまれている。この全盛期は60年代からテレビの普及で少しずつ終息していった。
しかし、2000年代以降は個性的で見ごたえのある作品に恵まれ、復調の兆しもあったが、洋画の方が遥かに面白い、テレビ局の不調等の事情により再び暗黒の時代に突入。2015年代以降、君の名はやこの世界の片隅に、聲の形等のアニメ映画作品に圧倒的に押され、肝心の実写の部門は存在を示すことができなくなった。
実写関係者はこれ以降、観客やそれらのアニメ作品を批判、罵倒するなどの八つ当たりに出ることが多くなった。これらの行為により若い世代から反感が上がり、実写へのイメージが悪化したのは言うまでもない。原作者も匙を投げるアニメの実写や、全く話題にならない粗製乱発を繰り返す実写は実質的に終焉の時代を迎える事となった。
日本の映画会社
日活 1912年 -
松竹 1920年 -
東宝 1932年 -
大映 1942年 - 2003年
新東宝 1947年 - 1961年
東映 1949年 -
角川映画 2002年 - 2011年