概要
『7人の悪魔超人編』において、悪魔超人達が初めて正体を明かした最初の回のラストシーンで、七人のうちの一人として颯爽と登場した、顔面(というか上半身?)が尻の形をした超人。その(ある意味)狂気じみた容貌は多くの読者に衝撃を与えた。
なお、この時点ではまだバッファローマンが悪魔超人のリーダーとは明確にされておらず(作者もこの時点で考えていなかったとのこと)、センターを飾っていることもあり「もしかしたら彼がリーダーではないか?」と予想し、以降の活躍に期待した読者も多かった(はず)。
しかし翌週号に彼の姿はなく、以降二度と登場することもなく作品は完結。
(強いて言うならアニメの第2期OPに彼に似た悪の超人が登場していたくらいか)
ちなみに彼に限らず、「7人の悪魔超人」は初登場からキン肉マンとの対戦までの間に次々とメンバーが入れ替わっており、彼以外にも活躍のないまま闇に葬り去られた超人が数多く存在する。
その理由について触れられることはなかった。まぁ、ゆでだから仕方ないね。
その後すっかり忘れられていたが、続編である『キン肉マンⅡ世』のWPB増刊『キン肉マンⅡ世 総集編』で初めてその名前が明かされた。そして、後にⅡ世の各派生シナリオでとうとう奇跡の復活を遂げる。
復活
Vジャンプ版『キン肉マンⅡ世~オール超人大進撃~』とTVアニメ版オリジナルエピソードでそれぞれ登場。いずれもキン肉万太郎たち新世代超人に対抗する敵役で、試合のカードが組まれるなど初めて本編中で一個のキャラクターとして扱われた。
また、原作においても短編『キン肉マン VS テリーマン』ではキン肉星に帰還するキン肉マンを見送る人々や、人気投票発表の短編でも他の超人の中に紛れているなどモブとしての細かい出番もあった。
Vジャンプ版では第1話に登場。名前を持って登場したのはこれが初である。
万太郎と対戦するd.M.pの悪行超人として登場、万太郎のキン肉バスターに破れる。
(なお、万太郎との対戦前にガゼルマン、テリー・ザ・キッド、セイウチンに勝利している描写があり、彼が実力者であることが伺える)
アニメ版ではオリジナルエピソードで、超人オリンピックの最中に乱入した最凶悪行超人軍団の一人として登場。
仲間のエル・カエルーンとともに、新世代超人のガゼルマン・セイウチンとタッグマッチを行った。尻型の頭部の下には巨大な脳があり、頭脳戦や心理作戦を得意とする知的ファイターである。ヘラクレスファクトリーを輝かしい成績で卒業したにもかかわらず、その後の活躍が芳しくない二人を煽り、冷静さを欠かせようとする。一方で、同時にその柔らかい頭部が弱点であり、対戦相手のガゼルマンから馬乗りの状態で連続平手(所謂おしりペンペン)を食らっていた。
ちなみにアニメ版の声優は、同作でケビンマスクの声を担当している置鮎龍太郎。終始シリアスな演技のケビンと、終始尻Assな台詞回しのプリプリマンとのギャップには驚かされた視聴者も多かった…はずである。
海外放送版(スペイン語版?)では前回のあらすじを解説するコメンテーターとしてたびたび登場していた模様。
必殺技は「オケツドライバー」「ガスエクスプロージョン」等。
容姿
前述の通り、顔から肩にかけての部分が尻の形であり、二の腕はさながら太腿のように隆起している。頭髪や眉毛・耳・鼻などは無く、左右にややタレ目の眼が付いている。わかりづらいが口もちゃんと存在し、試合中毒ガスによる攻撃を行う。
服装は、初登場時はタイツのみのシンプルな姿だったが、Ⅱ世での再登場時はだいぶ豪華なものになっており、Vジャンプ版では顔にパンティを被っている。