概要
1984年4月の開館当初は、当館の前身である「福井県立博物館」という名称であった。
カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国の自貢恐竜博物館と並び、世界三大恐竜博物館と称される等、日本における恐竜博物館の代表格的存在となっている。
館内
館内の展示部門は、大きく3つのゾーンに分かれている。長径84メートル、短径55メートル、広さ4500平方メートル、天井の高さ約37メートルのドーム型の巨大な無柱空間である常設展示室(恐竜ホール)には、「恐竜の世界」ゾーンと題して、ティラノサウルス・レックス等の40体以上の恐竜の全身骨格が展示されている。この中には、福井県で発掘されたフクイサウルスとフクイラプトルの2体の恐竜復元骨格もある。このほか、「地球の科学」ゾーンでは、地球科学の歴史や、陸域と海の堆積物とそれらに埋積された化石、地球を構成する岩石と鉱物等を展示している。「生命の歴史」ゾーンには、46億年の長い地球の歴史の中で、生命が海に現れ、その後魚類や等の脊椎動物が誕生し、陸上に進出した両生類や爬虫類や哺乳類、そして鳥類と言った脊椎動物と植物が関わりを持った歴史などが、ジオラマを通して、時間の流れに沿って展示されている。毎年のように化石の発掘作業とクリーニング作業が継続して行われており、その様子は野外恐竜博物館や化石クリーニング室等で、見学することができる。また、地域の学校において、恐竜出前授業などの学校教育活動も実施しており、教育に対しても非常に熱心な博物館と言える。
特別展
恐竜博物館では毎年夏頃に、恐竜を中心にした特別展を行っている。特別展では他の博物館や研究機関等から特別に資料や標本をお借りし、テーマにそって展示している。また、過去にエディアカラやクジラ類、そして翼竜と言った恐竜以外のテーマを行っているが、恐竜博物館では当博物館のイメージを崩さないよう、特別展のタイトルには必ず「恐竜」という単語が付いている(但し、一部例外あり)。