『さぁ俺の生に刺激を与えてくれ そのために来たんだ』
CV:森川智之
概要
全長数kmはあろうかという巨大な宇宙船で突如地球へと飛来し、その一斉砲撃でA市を消滅させた宇宙人の一団「暗黒盗賊団ダークマター」の頭目。
サイタマの実力を一目で見抜いた数少ない怪人の一人。
人物
自らを"全宇宙の覇者"と称する実力者。
かつては宇宙中を荒らし回っていたが、そのあまりの強さゆえに闘争とは無縁の退屈な日々を送っており、つまるところサイタマと同じ飢餓感と虚脱感を抱いていた。
ある占い師から「自分と対等に戦える相手が地球にいる」という予言を聞き、半信半疑ながらもその生の実感を味わいたいが故に、手下を連れ、20年の年月をかけて地球へとやってきた。
立場こそ対照的だが、強くなりすぎて生の実感に飢えている点ではサイタマと共通している。
外見
人間に近い容姿を持つ一方で、最大の特徴である単眼が強烈な印象を放っている。
また、原作では過去のTOP絵で一枚だけ色付きのイラストが公開されているが、瞳は緑、肌は紫、髪はピンクと、強烈なカラーリング。
ONE氏いわく『適当に塗った』ものらしいが、リメイク版やアニメ版ではこのカラーリングをほぼ踏襲している。
戦闘能力
ファンブック・ヒーロー大全によれば、ボロスの側近である最上位三戦士は災害レベル"竜"。
ボロス自身も、サイタマから『強いよお前は』という言葉を引き出す程の実力を持っており、その災害レベルは竜以上。
10日間もあれば地球を更地にできるほどの実力を誇り、倒した相手をほとんど覚えていないサイタマからも「強いよ、お前は」という言葉を引き出すほど。
普段着用している重々しい鎧は強すぎるエネルギーを封印するための拘束具であり、並の生物ならば放出したエネルギーを浴びただけで跡形もなく消滅してしまう。
そのエネルギーを用いた攻撃の威力・範囲どちらも桁外れである。
また、生命力もズバ抜けており、人間の致命傷も数秒あればふさがる他、欠損した部位ですらエネルギーを集めれば瞬く間に元通りにできるなどある意味ではゾンビマン以上。
全力のサイタマではないとはいえ、阿修羅カブト・ゴウケツなど竜クラスをあっさり屠る彼の一撃に耐え、更には真正面で殴り合えるほどの身体能力を持ち、純粋なパワーとスピードで攻める怪人の中では作中最強クラス。
技
体内にある莫大なエネルギーの放出
上記の通り、自身の体内にある莫大なエネルギーを撃ち出す。
リメイク版では胸部にあるもう一つの目から放出され、たった一発で数kmに及ぶ大爆発を引き起こし、自らの宇宙船の上部を火の海に変えた。
メテオリックバースト
エネルギーの放出を推進力とし、生物の限界を遥かに超えたスピードとパワーを引き出す奥の手の一つ。
身体にかかる負担が大きいため、決着を早めたい戦闘の際に使う切り札としている。
リメイク版ではサイタマの身体を月まで蹴り飛ばした。
崩星咆哮砲
もう一つの切り札。全エネルギーを放出し、惑星を更地にする程の威力のビームを放つ。
アニメ版では地球そのものを破壊するつもりで撃っていた。
来歴
元々の故郷は過酷な環境に置かれており、宇宙でも随一の自然治癒能力を持つ種族の一人。
その中でもボロスは治癒能力、身体能力、潜在エネルギーがズバぬけていた。
その力を振るい、暗黒盗賊団ダークマター首領としてかつては宇宙中を荒らし回っていたが、そのあまりの強さゆえに退屈な日々を送っており、つまるところサイタマと同じ飢餓感と虚脱感を抱いていた。
そこに、ある占い師から「自分と対等に戦える相手が地球にいる」という予言を聞き、半信半疑ながらも手下を連れ、20年の年月をかけて地球へとやってきた。
そして宇宙船内に浸入したサイタマと対面し戦いを開始する。
しかし彼の強さを持ってしても、サイタマの実力には遠く及ばず敗北。サイタマに「お前は強すぎた」と言い遺して亡くなった。
唯一の理解者足り得た強者ボロスも自分には一切及ばず、勝者であるはずのサイタマの虚しげな表情が印象に残る。
余談
- 『太陽マン』
ONE氏の過去作『太陽マン』(現在は非公開)にもラスボスとして登場しており、のちに氏は「強くし過ぎて倒せないままHPを畳んだ」と当時を振り返っている。
- 災害レベル”竜以上”
崩星咆哮砲をはじめ多彩な技を持ち、(サイタマがいなければ)地球を10日で更地に出来る力量を誇るボロスは人類滅亡を意味する”災害レベル神”でもおかしくないはずだが、ガイドブックにおける作者の回答は”竜以上…”。
”災害レベル神”に認定されるには、サイタマを乗り越えられる力量を誇るか、サイタマ自身が人類と敵対するでもしないと無理ということかもしれない。
災害レベル竜以上でありサイタマがマジシリーズを使うほどのガロウとボロスだが、その二人はどちらが強いかでよく議論になる(男の子って好きね…)。
原作者ONE氏はニコニコ生放送にて曰く「ガロウとボロスはどっちだろうな?前までは絶対ボロスの方が強かったけど、 今のガロウはもうほぼパーフェクト怪人みたいなところがあるんで。わかんないですね。いい勝負…いい勝負するところで、接近戦だったらガロウの方が強いんじゃないかなとは思いますね。 接近戦ていうかパンチとかキックとか、そういうのはだいたい避けられるっていう…」と言葉を濁した。
作者が悩むほど両者の実力は拮抗しているようで、2人の戦闘スタイルは対照的。
ボロスは体内の莫大なエネルギーを駆使した圧倒的なパワーとスピード、極めて優れた再生能力、中遠距離にも適したエネルギーの放出攻撃(雑魚が触れれば骨も残らず、最大出力ならば星の表面ごと消し飛ばせる)などで戦う。第2回原作人気投票のゲリュガンシュプ曰く「サイタマがいなければ10日あれば地球を更地にできるほど」とのこと。
対して、(サイタマとの対戦当初の)パーフェクト怪人ガロウは優れた格闘能力・連撃をもって戦い、作中ではサイタマを一瞬振り切るほどの反応速度を見せた(サイタマが手加減していたとはいえサイタマの攻撃を何度もいなしたりかわして見せた)ものの、ボロスのような範囲攻撃は持ち合わせていない。
一概にどちらが強いとも言い切れず、接近戦・格闘戦ならばガロウに分はあるが、ガロウがボロスの範囲攻撃をいなせるかに勝負は決まるか。
サイタマ自体は、ボロスとの対戦時は彼をいつものように殺すつもりだったが、ガロウに対しては彼の行動からガロウを「怪人のコスプレをした人間」として見て殺さないように戦っている。