概要
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの追加DLC『エキスパンション・パス』に含まれるダンジョン。
「何度も使えるけど、攻撃力30で特定の状況でしか真価を発揮しないし、今作の退魔の剣って微妙*だな…」と、今まで思っていたプレイヤーにはうってつけの、マスターソードの力を完全には引き出せていないリンクの精神力等を鍛える名目で存在する、言わばゼル伝版精神と時の部屋。
コログの森の台座にマスターソードを差し直すことにより発動する。(事前にソフト更新が必要)。
サイハテノ島の“野生の試練“のように、プレイヤーは一貫して初期状態はパンツ一丁で、剣を戻した直後にワープするため、武器や食料は何一つ持ち込めない。(なお直前に使った食料効果と増加体力は引き継がれる)
試練
このダンジョンはマスターソードを完全に覚醒させる試練でもあり、力の試練と同様、『序~極位』までが存在。
段階ごとに10ずつ攻撃力が上がっていき、完全に制覇するとマスターソードが覚醒し、ガノンの魔力を帯びていない場所でも常時フル性能状態と化し、刀身が眩い光を放つようになる。
つまり高い耐久性と攻撃力60のマスターソードがどこでも何度でも扱えるという夢のような要素なのである。
- 性能
片手剣としては獣神の剣(攻撃58)をも上回る過剰なまでの威力を誇り、蛮族装備と併用すれば、赤や青ボコブリン、赤モリブリンといった初期の魔物ならワンパンで沈み、イワロックや白銀系に対しても尋常ならざる威力を発揮し、まさに退魔の剣の名に恥じない力を有する。
耐久がフルならば、白銀ライネルに真っ向からラッシュのみで戦っても、剣が破損する前にねじ伏せることができる。
巨岩砕きや獣神剣を始めとした、あらゆる武器の存在が霞む程のチート級の性能である。
言うなれば、攻撃性能が対等の巨岩砕き(攻撃60)を片手で振るうのと同等クラス。
この"王家の両手剣(攻撃52)"以上の威力を持った武器を片手で振り回していたとされるダルケルの気分を味わえる。
加えて通常時のマスターソードの数倍もの耐久性を発揮し、破損しても10分待てば再使用が可能。
最早王家装備をケチる必要もなくなる。
そんな公式チートレベルの力を手に入れるため、難易度も高めになっている。
部屋は各位合わせて全部で45部屋。
位が上であるほど階層は増えていく。
内部
あらゆる地形、環境の通常フィールドの一部を真四角に切り取り、祠の中に閉じ込めたような部屋が連続で続く。
部屋内の全ての敵を完全に倒すとワープ地点が作動し、次の階層へ進めるという、ペーパーマリオRPGの100階ダンジョンに近い仕組みになっている。
部屋内には宝箱や少量の矢や食材アイテム入りの箱が置かれていることがあり、基本的にはここから矢や回復アイテムを現地調達することになる。
武器はサイハテノと同様、敵から奪う形式。
ただし、性能を考慮せずに闇雲に消費すると詰むこともあるため、高品質な武器は温存させ、ここぞという時に使うことも視野に入れておかなければならない。
戦略性も非常に重要となっており、脳筋感覚で真っ向から戦っても攻略は難しい。
地形やギミックを上手く使い、最小限の力と消費で最大限の攻撃を敢行。
武器を温存させるため、雑魚はバクダンやビタロック+で対処したり、奈落などに叩き落とすのも立派な戦略。
観察眼や洞察力も問われ、フィールドのギミックや怪しい所、食料の特性等、幅広いゲーム知識が必要になる。
ロクな防具も無く、入手できる武器も殆どが最低限であるため、僅かなミスがゲームオーバーに直結する。
なお死んだら最初からやり直し。
シーカーストーンの機能は使えるため、最悪リモコンバクダンでごり押しすることは出来るが、非常に時間が掛かるうえ、僅かでも爆風範囲を見誤れば無駄な大ダメージを食らうことになる。
ちなみに軽い気持ちで攻略出来ないように試練の祠と同様、英傑の加護は一切使えない。
無論、途中セーブなんて甘いことも出来ない。
魔物
挑戦する位にもよるが、ノーマルモードなら基本的に赤から黒までの魔物(ボコブリン・モリブリン・リザルフォス)、ウィズローブ、ヒノックス、ライネルやガーディアン等。
通常フィールドタイプから中ボスまで、(ステージの面積の問題でモルドラジークを除いた)ほぼ全ての魔物が配置されている。
配置の仕方は全てプレイヤーの予想の斜め上を行く。
そのため、臨機応変さも試される。
- 更なる脅威
マスターモードでは敵が一段階強化されるため、通常時の更に上の個体で構成され、より難易度が鬼畜になっている。
初っ端から青や黒が出たり、黒だった所は白銀に置き換わり、加えて放っておくと勝手に体力が自動回復するため、馬鹿正直にカチ合えば武器の消耗は半端ではなくなる。
ノーマルモードとは比較にならない高難易度となっているため、これを攻略するのは相当な猛者(勇者)かドMである。
出来る限り奈落に落とすなどして、武器の消費を可能な限り避けないと攻略する前に詰む。
補足
ここまですると難易度高くて心が折れそう…なんて思ってる人も居るだろうが、案ずるなかれ、導師(任天堂スタッフ)のせめてもの慈悲として、中ボス戦後など、一定階層ごとにボスバトル恒例の回復部屋(セーフルーム)が存在する。
木々の根元に生えたランダムな食料、武装や防具が入った宝箱が3つ、食料等が少量入った木箱、魚が数匹居る池、調理用の鍋、死亡保険のための妖精が居る(不用意に近づくと逃げるが)。
ここで集めた食材を調理して回復手段を増やし、武器を補充して、次に挑む。
極位には体力全開素材があるので、少しはモチベーションを保つことが出来る。
この部屋に限ったことではないが、使えるものは一本の矢から薪まで全て使う思考で挑むべし。
どこまで進もうとも、死んだら何もかも終わりなので、リンゴ一個も無駄にせず、最悪薪を料理して食料にしてでも攻略する心構えはしておくこと。
覚醒したマスターソードは、ノーマルモードなら敵なし、マスターモードでも白銀や金色系に対して非常に有効打となり重宝するので、閉ざされた空間で死に物狂いで戦い抜き、是非ともその凄まじい性能を体感しよう。