概要
『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』で初登場した魔物(魔獣)。
ゲルド地方の砂漠に4体生息する通称“砂クジラ“。
正式な読み方は”モルド・ラジーク”。
見た目は大きな口に大きく突き出たアゴを持った、現実のクジラのような横長の外観。名前の「ラジーク」の意味は…言うまでもないだろう。
続編の『ティアーズオブザキングダム』でも登場。生息エリアが変わっており、ドロップ素材にアゴ骨が追加された。
しかし、モルドラジーク自体には変化はなく、ほとんどの魔物が前作から何かしら変化がある中で、デザインも生態も全く変わっていない数少ない魔物となっている。
生態・習性
砂中を泳ぐように移動しており、砂に潜行している間はほとんどの攻撃が通用しない。鯨らしく砂を潮のように頭から吹き出すこともある。
獲物探しの際、今作の要素の一つでもある“音”を敏感に感知して近寄ってくる。
砂上を歩いたり物を落とすだけで感知するほど聴覚が発達しており、音の発生源の真下からイルカショーの垂直ジャンプのごとく天高く飛び出し、獲物を呑み込む。幸いリンク自身は呑み込まれないが、巨大なヘラのようなアゴによる突き上げを食らい、直撃すれば大ダメージに加えてかなりの高さまで飛ばされる。
ちなみにモルドラジーク自身は砂中のためその音の源は何であるのかは全く分かっておらず、全てを餌として手当たり次第に突っ込んでくる。
砂上に滞在していなければ基本的に感知はされない。
攻略法
- 岩の上など砂上以外の場所に移動する。
- リモコンバクダンを砂上に投げて音を感知させ、そのまま飲み込ませる。
- 砂の中から飛び出してきて姿を見せたら起爆。地面に打ち上げられるので武器で攻撃。
- ある程度ダメージを叩き込んで、再び起き上がる気配がしたら離れて1から繰り返し。
ちなみに、「飲み込ませる」と書いたものの、実は爆風が当たりさえすれば飲み込んでいようがいまいが関係なく、顔面だろうが尻尾の端っこだろうがどこに当たってもダウンしてくれる。
もっと言えばリモコンバクダンではなくバクダン矢でも行けるので、適当な素材を投げてモルドラジークを誘い出し、飛び出したところにバクダン矢を当ててダウンを取る方法もある。『ティアキン』ではリモコンバクダンが無くなったため、こちらが主要な攻略法になっている(バクダン矢はバクダン花のスクラビルドで作成)。
また、砂上で起動中のゾナウギアに反応する習性があり、杭にゾナウギア(ライトがおすすめ)とバクダン花を付け、ゾナウギアを起動させた状態で杭を砂地に固定し、食べさせることで体内でバクダンを爆破させて気絶させることができる。
亜種
- キングラジーク
『ブレワイ』のDLCで追加。
数百年を生きるモルドラジークの長老的存在であり、ゲルド砂漠の主。長年砂漠に潜行して力を蓄えた影響で体が白く変色しており、皮膚も硬化しているため、耐久力も並のモルドラジークよりも格段に高い。
体に槍がぶっ刺さっているが、本人は意にも介していない。
砂上で暴れながら動くなど攻撃パターンも追加されており、ダメージも相当に高い。
補足
攻略法は完全に初見殺しであり、自力で攻略法を思い付くかどうかはプレイヤーの勘、あるいはNPCの話をきちんと聞いておくかにかかっている。
しかし、後述の事情から一部のプレイヤーには、特にNPCから事前に情報を得ていた場合戦う前から丸分かりだったりする。
マトモな攻略法が思いつかない場合、
- 戦わずにリーバルトルネードなどで空中や足場に退避
- 敢えて攻撃を受けて飛ばされ、本体が露出してる間に空中で立て直してバクダン矢などを叩き込むごり押し戦法
などといった対応策もある。
倒すと肝や背びれのほか、武器が入った宝箱を最大2個ドロップする。砂漠の至る所に宝箱が埋まっているため、モルドラジークの習性上うっかり飲み込んでしまったものと推測される。
戦闘時の専用のBGMは非常に砂漠戦らしくカッコいい。
『ティアーズオブザキングダム』では、ハイラル建国時代にガノンドロフの指揮の下、ゲルド族兵士の奏でる笛の音に操られ数十匹の群れがハイラルへ襲い掛かるが、ラウルの光の力によって殲滅されている。
厄災の黙示録
第2章の「ゲルド族の族長 ウルボザ」にて初登場。
ステージの一角に潜んでおり、無限に湧いてくるイーガ団に対し、リモコンバクダンを使用してモルドラジークをおびき寄せ退散させる。この時はウルボザから戦うのは危険なので放置するよう言われるが、倒すことも可能。
メインストーリー中で直接戦闘する機会があるのはこの時だけで、以降はサブクエストであるバトルチャレンジで戦うことになる。
戦闘では砂煙が舞う予備動作の後原作のように大きく飛び上がる攻撃と、砂上に半分だけ身体を出して突進してくる攻撃をしてくる。
攻撃はどちらもシーカーストーンで反撃できるが、こと終盤のチャレンジではかなり動作が早くチャンスが短い。
なお、原作と違ってこちらの音には特に反応しない。
神獣戦ではゲルド砂漠を舞台としたヴァ・ナボリスのステージにて登場。
砂中を移動しつつ、大きく飛び上がってこちらに体当たりを仕掛けてくるのだが、垂直に飛び上がってから90度曲がって水平に飛んでくるため微妙にシュール。
余談
たまに「出るゲームを間違えたんじゃないか」と言われるくらい某狩猟ゲームに出てきそうな見た目をしており、実際“それ”にはこのモルドラジークに見た目も生態も戦い方もよく似たモンスターもいたりする。
両手剣系の武器や太刀を携えて戦えば更にそれっぽくなる。
関連イラスト
関連タグ
ンドゥール/ゲブ神…砂漠で戦う、音を探知して攻撃するなど共通点が多く、戦闘のシチュエーションが類似している。劇中にて物体を投げて囮にするという対策を立てられたところも似ているが、こちらは本体が頭の切れる人間であったためにすんでのところで見破って回避した。