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剣の試練の編集履歴2017/07/14 15:33:48 版
編集者:マジカント
編集内容:内容の誤りの修正、計算式の追加

剣の試練

つるぎのしれん

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドにおけるダンジョンイベントの一つ。 (多分にネタバレを含むため、自力攻略したい方はブラウザバック)

概要

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの追加DLC『エキスパンション・パス』の《試練の覇者》にて追加されるダンジョン。

「何度も使えるけど、攻撃力30、特定の状況でしか真価を発揮しないし、今作の退魔の剣って微妙だな…」

……などと今まで思っていたプレイヤーにはうってつけの試練。

マスターソードの力を完全には引き出せていないリンクの精神力等を鍛える名目で存在する、言わばゼル伝版精神と時の部屋

コログの森の台座にマスターソードを差し直すことにより発動する。(事前にソフト更新が必要)

サイハテノ島の“野生の試練“のように、プレイヤーは一貫して初期状態はパンツ一丁で、剣を戻した直後にワープするため、武器や食料は何一つ持ち込めない。(なお直前に使った料理効果と増加体力は引き継がれる)

予め万全の状態で台座の前でセーブすることをおススメする。

このダンジョンはマスターソードを完全に覚醒させる試練でもあり、力の試練と同様、『序~極位』までが存在。

位を攻略するごとに10ずつマスターソードの攻撃力が上がっていき、完全に制覇するとマスターソードが覚醒し、ガノンの魔力を帯びていない場所でも常時フル性能状態と化し、刀身が眩い光を放つようになる。

要は高い耐久性と攻撃力60のマスターソードがどこでも何度でも扱えるという夢のような要素なのである。

  • 覚醒時性能
威力D:60
蛮族一式補正D:90
耐久性(一回攻撃=1)188
剣ビーム(無限)無限・D:20勇者服補正D:30

片手剣としては獣神の剣(攻撃58)をも上回る過剰なまでの威力を保有している。

”蛮族・ファントム・鬼神装備一式”と併用すれば、赤や青ボコブリン、赤モリブリンといった初期の魔物ならワンパンで沈み、黒系でも片手指程の手数で撃沈する。

無論、イワロックや白銀系などの中ボス、或いはそれに匹敵する力を持つ魔物に対しても尋常ならざる威力を発揮し、退魔の剣の名に恥じない圧倒的な性能を遺憾なく示す。

加えて通常時のマスターソードの4倍以上もの高い耐久性を誇り、破損しても通常通り、10分間待てば再使用が可能。

前述の装備を一式着込み、尚且つ剣の耐久がほぼフル状態ならば、2~3体の白銀ライネル、もしくは二体の金色ライネルに真っ向から近接・回避ラッシュのみで戦い続けても、剣が破損する前にねじ伏せることができる。

  • 剣ビーム

体力全快時のみの状態でRボタンで発射する剣ビームは、覚醒前と違い、耐久値を削ることなく何度でも発射することが出来る。

二段以上強化の勇者服と併用すれば30ダメージとなり、最初期のマスターソードの一撃分に相当する。

ハートの数に応じてビームの射程も伸びるため、わざわざ直接斬りつけたり、弓矢を使って耐久値を消費せずとも、大抵のザコ敵(赤ボコやキース、チュチュ)等は、わざわざ接近しなくとも剣ビームだけで事足りる。

  • 別用途

至近距離から2回ほどビームを当てれば鉱床を破壊できるため、鉄ハンマーはお役御免となる。

また、弓と違ってヘッドショットは出来ないものの、剣ビームは直線的に遠くへ飛ぶため、殆どの動物は気付かれることなく一撃で狩れる。

ほぼ密着した状態で木に向けて放てば、耐久値を削らずに木を伐採、薪にする事が出来る。

また、正確に狙って爆弾タルに数発打ち込めば、魔物達にバレずに起爆させることも可能。

今日もどこかでマスターソードは本来の用途以外でこき使われていることだろう。

  • 総評

あらゆる武器の存在が霞む程の性能を有し、例えるなら本来は両手剣扱いで最重量の巨岩砕き(攻撃60)を片手で振るのと同義。

この"王家の両手剣(攻撃52)"以上の威力を持った巨岩砕きを片手で軽々と振り回していたとされるダルケルの無双気分を味わえる。

攻撃補正装備一式のダメージ補正を掛けた覚醒マスターソードで戦えば、希少イワロックなら弱点に10発、白銀モリブリンなら12発、白銀ライネルでもざっと56発前後{HP5000÷90=55.5発}、金色ライネルであっても83発前後{HP7500÷90=83.3}分の斬撃で撃破可能。

だがそんな(公式)チート級の力をそう易々と渡すものかと言わんばかりに、試練の難易度は非常に高め。

“虎穴に入らずんば虎子を得ず“である。

内部

部屋は各位合わせて全部で約45部屋。

位が上であるほど階層は増えていく。

数多の地形、環境の通常フィールドの一部を真四角に切り取り、の中に閉じ込めたような部屋が連続で続く。

部屋内の全ての敵を完全に倒すとワープ地点が作動し、次の階層へ進めるという、ペーパーマリオRPGの『100階ダンジョン』に近い仕組みになっている。

試練はフィールドの要素を全て詰め込んでいるため、祠を全部巡っている場合であれば、比較的対処が容易になっているはず。

  • 補給

部屋内には隠された宝箱、アイテム(矢や食料)入りの箱が置かれていることがあり、基本的にはこれらから装備を現地調達することになる。

部屋に隠されている宝箱には有用なアイテムが入っている確率が高いため、出来る限り探して拾っておくと後が楽になる。

鉄の宝箱ならマグネキャッチで攻撃に転用する事も出来る。

  • 武器

武器はほぼ全て魔物からの強奪方式で、道中に配置されている宝箱からも手に入る。

しかし性能を考慮せずに手当たり次第に闇雲に消費すると詰むこともあるため、高品質な武器は温存させ、強敵と対峙した場合など、ここぞという時に使うことも視野に入れておかなければならない。

壊れそうな武器は投げつけてしまえばダメージが倍増する。

  • 戦略

この試練においては、脳筋感覚で何も考えずに戦ってもスムーズな攻略は難しい。

想像力を働かせ、頭の中で戦い方を構築し、地形やギミックを上手く使い、最小限の消費で最大限の攻撃を心掛けるべし。

武器の消費を抑えるため、不意打ちをかましたり、雑魚はリモコンバクダンや弓矢のヘッドショット等で吹き飛ばし、奈落やマグマなどに叩き落とす戦い方も立派な戦略。

どんな手段で戦うかはプレイヤー次第。

観察眼や洞察力も問われ、部屋の役物や怪しい所、食料の特性や魔物の能力等、幅広いブレスオブザワイルドの知識が必要になり、予め準備したり、環境に順応する臨機応変さも試される。

つまりブレスオブザワイルドをやり込んでいるほど対処し易くなるということである。

  • 鬼畜

ロクな防具も無く、入手できる武器も殆どが最低限であるため、ほんの僅かなミスでもゲームオーバーに直結する。

なお死んだら最初からやり直し。

普段はそれほど問題にならないボコ棍棒の一撃や、ボコ弓の矢一本のダメージでも大きな痛手となり、リザル系などの金属製武器に至っては、一発で致命傷となることも十分あり得る。

なおこちらの武器が枯渇した場合、最悪シーカーストーンのリモコンバクダンでごり押しすることは可能だが、黒以上の魔物や中ボス相手では非常に時間が掛かる。

その上、僅かでも爆発範囲を見誤れば無駄な大ダメージを食らい、地形によってはマグマなどで追加コンボが発生する。

そんな極限状態に陥らないように対処するのも一つの戦略である。

ちなみに軽い気持ちで攻略出来ないよう、試練の祠の内部と同様、英傑の加護は一切使えない。

無論、途中セーブなんて甘いことも出来ない。

魔物

挑戦する位にもよるが、ノーマルモードなら基本的に赤から黒までのメジャーな魔物(ボコブリンモリブリンリザルフォス)、ウィズローブヒノックスライネルガーディアン等。

通常フィールドタイプから中ボスまで、(ステージの面積の問題でモルドラジークを除いた)ほぼ全ての魔物が配置されている。

配置の仕方は全てプレイヤーの予想の斜め上を行く。

倒した魔物は持っていた武器以外は何も落とさない。

くたばった魔物の屍を探す必要は無いので、武器と食料、箱の中身だけ貰って先に進んでしまおう。

  • 更なる脅威

ノーマルでも十分難易度は高いのだが、マスターモードでは敵が通常よりも更に一段階上の個体(例:赤(緑)→青・青→黒)で構成されている。

初っ端から初期装備で対処するには堅すぎる青や黒、数こそ少ないが、白銀や金色がさも当たり前のように出現し、加えて放っておくと魔物の体力が勝手に自動回復する。

オマケに通常よりも魔物がプレイヤーに気づきやすくなっている。

これらの鬼畜要素で、もはやノーマルモード版とは比較にならない高難易度となっており、武器の消耗も激しい。

これを攻略するのは相当な猛者(勇者)かドMである。

だが難易度が高い分、それに合わせて上位の魔物などから手に入る武器もランクが上がっているため、それらを所持した魔物と戦うことは、脅威と同時にチャンスでもある。

救済

始めたばかりでこの記事を見たり、序盤で敗れて「難易度高くて折れそう…」なんて思ってる人も居るだろう。

しかし案ずるなかれ、導師(任天堂スタッフ)のせめてもの慈悲として、中ボス戦後など、一定階層ごとにボスバトル恒例の回復部屋(セーフルーム)が存在する。

木々の根元に生えたランダムな食料、武装や防具が入った宝箱が3つ、アイテムが少量入った木箱、魚が数匹居る池、調理用の鍋、保険のための妖精が居る。(不用意に近づくと逃げるが)

ここで集めた食材を調理して回復手段を増やし、武器を補充して次に挑む形式となっている。

極位には一応マックス素材があるので、最も長時間の攻略となる極位でも、多少はモチベーションを保つことが出来る。

まとめ

道中で得た物は一本の矢から一つの薪まで全て使う思考で、よく考えて配分することも攻略のカギとなる。

手に入る木の矢一本、僅かな属性武器も時には生命線となり、普段は目立たない薪ですらも、使い方次第で大きく戦況が変化する。

だがゲームオーバーになれば、どこまで進もうとも何もかも初めからなので、リンゴ一つも無駄にせず、最悪薪を料理して食料にしてでも攻略する心構えが推奨される。

極位クリア後は、どの位でもいつでも自由に挑めるため、腕試しや自己流タイムアタックに挑戦するのも良し。

試練を経て覚醒したマスターソードは、ノーマルモードなら敵なし、マスターモードでも白銀や金色系に対しても非常に有効打となる。

幾多もの閉ざされた空間で戦い抜き、是非ともその覚醒した剣の凄まじい性能を体感しよう。

  • E3・エキスパンションパス公式動画

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